2013年3月29日より全国公開
ギャガ
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こんなに愛に燃え尽きるってどんな感じがするんでしょうか?前半はアンナとヴロンスキーとのあいだのときめきをこちらも楽しむことができますが、後半はどんどんと破滅に向かうアンナを観ていると「そりゃそうなるでしょうよ」「言わんこっちゃない」「あんたが悪い」など説教をしたくなってしまいます(笑)。そういう後半も含めて、映画として観る分には気楽に楽しめます。でも、こういう経験をしたことがある人はきっと落ち着いて観られないでしょうね。破滅してでも踏み込んでみたいほどの相手が現れたからこういう愛に生きたのか、もともとこういう愛に生きる性分でたまたま相手が現れたからこうなったのか…。持って生まれた素質が起因しているとも思えるし、人間的成長と関係があるようにも思えたり、人間観察をするという見方でも楽しめた作品です。 それにしてもキーラ・ナイトレイは最近こういう【愛に奔放】【ヒステリック】のキーワードがはまる役が多いですね。これはこれではまり役でしたが、そろそろちょっと違った役も観てみたいな〜というのもあります。ジュード・ロウは役作りもあったせいかかなり老けた印象で驚きましたが、アーロン・テイラー=ジョンソンの色気はナイスでした。この人はエロい眼差しが上手ですね(笑)。そんなところにも注目してご覧ください。 |
三角関係を描いた作品だし、前半は愛人との愛で輝き、後半は愛に溺れてだんだんヒステリックになっていく女性を描いているので、本命とのデートで観るタイプの映画ではないですね。最後はえらいことになっていきますが、二人の美男に愛され生きるアンナ・カレーニナの生涯を疑似体験するという楽しみ方をするならば、女子同士で観に行くか、一人でじっくり観ると良いでしょう。二股をかけている方は、じっくり考えながら観て自分の行く末を見定めるために一人で行った方が良いですね。 |
子どものうちから文学に触れさせようという方でも、聞かれて困る質問をされる可能性があるので、もう少し大人になってからにしましょう。両親にやましいことがなくても、このあたりの大人の事情を子どもに説明するのは難しいです。ティーンは自分の判断で観るのはありですが、若さゆえに激しい愛の方に憧れる可能性はあります。でも、その傷みや代償があることも描かれているので、客観視するのには良い題材かも知れません。濡れ場は若干ありますが、露骨なものではありませんので、その辺は保護者の方の判断次第です。 |
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2013.3.14 TEXT by Myson