2014年6月14日より全国順次公開
BS-TBS
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本作は、小池真理子の同名小説の映画化作品で、DV(家庭内暴力)の夫のもとから逃げた女と、とある事件に巻き込まれ警察から追われる男の物語となっています。主人公は超新星のユナクと原田夏希が演じています。 最初は一人の女性がDVの夫からどう逃れていくのかという過程が描かれていく話なのかと思いましたが、物語の中心となるのは夫から逃れた後の話でした。DV、薬物、老人の一人暮らしなどいくつか気になるテーマがありますが、全体的に重すぎない程度に描かれているので観やすかったです。欲を言えば、それぞれのポイントをもっと掘り下げて知りたいという気持ちもありましたが、しがらみだらけの男女の恋愛が描かれている点ではおもしろかったです。江波杏子が演じたおばあちゃんが、わがままだけど信念を貫くポリシーがカッコ良いのでその辺りも注目して観て欲しいと思います。 |
デートで観ても良いと思いますが、夫の暴力を受けた女性が新たに別の男性と出会うお話なので夫婦で観るとちょっと複雑な気持ちになるかも知れません。できれば予め少しだけ内容を知った上で観ることをオススメします。逆に初々しいカップルの方が、主人公たちの恋に落ちる気持ちに共感できるかも知れません。しがらみがあっても惹かれ合う2人の姿を見て、自分たちの恋愛も燃え上がらせてみてはいかがでしょう。 |
キッズも観ることができますが、子ども目線だとDVや仲の悪い夫婦はあまり良い印象ではないと思うので大きくなってから観てください。ティーンも今は誰に共感というのは難しいかも知れませんが、結婚生活や老後に少し参考になる部分もあります。それぞれの登場人物を客観的に観て、ややこしい大人の世界を観察してみてください。 |
©2014『無花果の森』製作委員会
2014.6.11 TEXT by Shamy