2014年4月12日全国公開/PG-12
東宝
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小栗旬と山田孝之が出演していたシリーズ前2作では黒木メイサがヒロインを演じていましたが、本作では高校生たちのあいだに女っ気が全くないのが意外でした。そしてキャラクターたちのドラマもいくつかのグループに分かれて描かれていて、徐々に絡み合っていく点で群像劇の要素が強まっています。前作のキャラクターたちが鈴蘭高校から卒業したあとのお話なので高校生キャラはほぼ一掃して新しいキャラクターで構成されていますが、一部の脇役は残り、シリーズに繋がりを持たせています。でも今作だけを観ても充分楽しめるのでおさらいしてから観なくても大丈夫です。 男子がひたすら喧嘩しているストーリーなのでほぼ男子向け作品に見えますが、イケメンがたくさん出演するので女子も楽しめるでしょう。そして、今作の主人公、鏑木旋風雄を演じる東出昌大がとてもカッコイイ!『桐島、部活やめるってよ』のときから注目していましたが、こういうワルもイメージが違って良いですよ。そのほか柳楽優弥や永山絢斗、早乙女太一なども加わったので、どんなワルに扮しているのかお楽しみに。女子って高校生くらいまでワルに惹かれる人が多いですよね。最近の女子高生はそうでもないのかな?とにかく、自分も高校生気分に戻って、エネルギーみなぎる野生的な男子の姿を観て楽しんでください。 |
喧嘩ばかりなので痛いシーンはありますが、目を覆いたくなるほど残酷なシーンはあまりないので大抵の方は大丈夫でしょう。この手の映画に2人とも興味があればデートで観てもオーケーです。ただロマンチックな内容はほぼないので、そういうムードになることは期待できません。あと、やたらと「昔、俺もワルだった」と自慢げな彼氏や旦那さんを連れて行く際は要注意。本作に触発されて延々と武勇伝を聞かされるかも知れません。そして、劇場を出るなりワルぶって歩き方が偉そうになったりする可能性もあります。それを笑って許してあげる余地があれば良いですが、まだそこまで相手を好きになっていない場合は彼の行為をサムいと感じて恋心まで冷めないようにご注意を。 |
喧嘩のシーンが多く、度が過ぎた悪さをするシーンもあるので、映画のなかのお話と現実を分けて理解するのが困難なキッズはまだ観ない方が良いでしょう。中高生は同世代のお話なので身近に感じて楽しめるでしょう。喧嘩のシーンなどよりも、男同士の友情や、ワルでもウラでそれぞれに考えて悩みながら一生懸命生きている姿に注目して観て欲しいと思います。 |
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2014.3.17 TEXT by Myson