2014年11月8日土曜日、トーキョー女子映画部としては初めて劇場さんと一緒に企画を実施させて頂きました。今回ヒューマントラストシネマ渋谷さんにご協力頂き、ラース・フォン・トリアー監督の話題作『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』を女性だけで観る回を設けて頂きました。Vol.2も11月1日より公開したので、この日は1作だけ観るのも、両方続けて観るのもできるようなスケジュールで、Vol.1を朝10:00の回、Vol.2を昼12:05の回で組んで頂きました。
今回女性限定にした意図は、R-18でエロティックなシーンが多い作品であるからだけではなく、本作が意外にも喜劇とされていることなどから、声を出して笑ったり、泣いたり、感情の赴くままに気楽に反応して楽しんでもらいたいということにありました。なので、上映前に今回の意図について前説でアナウンスさせて頂きましたが、その甲斐あってかVol.1では笑いが起こっていたシーンもありました。でも、やっぱり映画のテーマがテーマであるだけに、どんなシーンでも声を出して笑えるかというと、そういうわけにはいきませんね(笑)。女子的に声を出して笑いやすいシーンと、心のなかで笑っておくにとどめようというシーンがありますので、まだ本作をご覧になっていない方は、ぜひ劇場でお確かめください!
今回、私は本作2回目の鑑賞でしたが、結末まで知った上で改めて観ると、冒頭のシーンを初め、印象がだいぶ変わって、改めて楽しむことができました。1回目の鑑賞のときから、「よくもこんなに性のことばかり夢中になって描いたもんだ」と、ある種のバカバカしさ(良い意味で)を感じて笑っちゃう反面、哲学的メッセージとも取れるシーンが多々あり知的な面が紙一重で描かれている巧妙さに改めて驚かされました。2回目の鑑賞では、どちらかというと哲学的な観方でより理解を深められた感じがします。これも女子だけの空間でより集中して観られたおかげなのかも知れません。「あのシーンはどう解釈した?」と、誰かに話したくなる映画なんですよね。
当日ご来場の方によるアンケートからは「R-18の映画は隣りの席に男性が来たらと思うと少し躊躇してしまう」「観たいけど迷っていたら、この女性限定上映を知って来ることにした」「女性だけで気楽に観られて良かった」という回答が寄せられ、また開催を希望する声も多く頂きました。女子だけで観たい映画=男子がいると観づらい作品というわけでは決してありませんが、女子だけで観ると気楽で楽しいというスタンスで今後もいろいろな企画にチャレンジしていきたいと思います。
ヒューマントラストシネマ渋谷さんは、話題作から個性的な作品まで上映されていて、館内もとても綺麗です。「この劇場が上映している作品なら自分に合いそう」という作品の選び方も楽しいですよね。ぜひ一度ヒューマントラストシネマさんにも行ってみてください。
■ヒューマントラストシネマ渋谷
http://www.ttcg.jp/human_shibuya/
■テアトルシネマグループ
http://www.ttcg.jp/
【TCGメンバーズカード】年会費¥1,000
会員メンバーはいつでも映画が¥1,300にてご鑑賞いただけるという何ともお得なサービス!テアトルシネグループ、角川シネマ全館にてご利用頂けます。さらに火曜日はハッピーチューズデーとして、金曜日はハッピーフライデーとして、会員メンバーは¥1,000にてご鑑賞頂けます。テアトルシネマグループ全劇場の窓口にてご入会可能です。
※特別興行は、作品によって料金が異なります。
※3D作品は、+¥400となります。
絶賛公開中!
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
出演:シャルロット・ゲンズブール/ステラン・スカルスガルド/ステイシー・マーティン/シャイア・ラブーフ/クリスチャン・スレイター/ジェイミー・ベル/ユマ・サーマン/ウィレム・デフォー/ミア・ゴス
配給:ブロードメディア・スタジオ
冬の夕暮れ時、ひどい傷を負い、路上で倒れていたジョーを見つけたセリグマンは、彼女を休ませるために自宅へ招く。そして、自らを色情狂と認めるジョーは、これまでの自分の性遍歴を8つの章で語り始め…。
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
イイ男セレクション:ステラン・スカルスガルド
イイ男セレクション:シャイア・ラブーフ
イイ男セレクション:ウィレム・デフォー
©2013 ZENTROPA ENTERTAINMENTS31 APS, ZENTROPA INTERNATIONAL KÖLN, SLOT MACHINE, ZENTROPA INTERNATIONAL FRANCE, CAVIAR, ZENBELGIE, ARTE FRANCE CINÉMA
2014.11.12 TEXT by Myson