Monthly Archives: 6月 2018

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『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』宣伝体験まんがVol.2_2

『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』宣伝体験まんがVol.2

現在好評発売&レンタル中の海外ドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』。宣伝を担当したエージェント、“おこめとパン”が、自らの宣伝体験をまんがにしました。今回はVol.2をお届けします。

『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』宣伝体験まんがVol.2_1

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★まんが作:おこめとパン

この後の学生達の体験は、活動リポートをご覧ください。

THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』
2018年2月21日発売&レンタル開始
公式サイト
製作総指揮・企画・脚本:ダン・フォーゲルマン
出演:マイロ・ヴィンティミリア/マンディ・ムーア/ジャスティン・ハートリー/クリッシー・メッツ/スターリング・K・ブラウン
日本語吹き替え版:高橋一生
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
© 2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

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★エージェントは常時募集中!詳しくはこちら

 


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映画業界人インタビューVol.3 リージェンツ 映画買付 小田寛子さん【後編】

映画業界は狭いと言われるからこそ、知り合いを作っておくのが大事

TAKE:この業界に入ろうと思ったきっかけ、どういう経緯で今のお仕事に就いたか教えてください。

小田さん:子どもの頃から父が映画を観るのが好きで、洋画をたくさん観ていました。高校で、先生に進路について聞かれて思い悩んでいる時に、ふと、「映画を作っている人がいるということは、映画って仕事になるんだな」と認識しました。その後、日本の大学で1年間過ごし、カナダの映画制作の学校に留学しました。

TAKE : カナダでは、実際にどのような勉強をされていたのですか?

小田さん:大学の映画科に入り、助監督の実践的なクラスや編集のクラス、プロデューサーのクラスなどを取り、映画制作について3年間勉強をしました。

局長:交換留学ですか?

小田さん:いえ、日本の大学に1年間通った後、ワーキングホリデーで1年間海外経験を積み、そのまま映画学校の夜間コースを取って、その後さらに現地の大学を受け直しました。

局長・TAKE:すごいっ!!

局長:最初は作るほうに興味があったんですね。その後、どう心境が変化したんですか?

映画業界の方にインタビュー:リージェンツ 映画買付・小田寛子さん小田さん:日本に戻ってきてから、制作会社に就職しようと思ったのですが、英語を活かしたいとなると洋画を扱っているところでないと難しいと感じて、配給会社で洋画を扱っているところに自分でアタックしました。そして、プレシディオという配給会社に入社しました。

局長:プレシディオさんに所属した時には、最初から買い付け担当だったんですか?

小田さん:最初はアルバイトでした。海外の映画を買ってきて、二次使用の権利等を営業している部署と、データ分析をしている方のお手伝いをしていました。買い付けを本格的にやるようになったのはもう少し後です。それまでは、資料を作ったり、海外向けの印税報告を作ったり、作品の情報を調べたりしていました。とにかく、バイヤーの方の業務をずっとサポートしていましたね。

局長:もともと制作志望だったのが、バイヤーになられたことに関してはどのように感じていますか?

小田さん:そもそも、日本に戻ってくるまでバイヤーという仕事自体を意識したことがありませんでした。最初はこういう仕事もあるんだと新しい発見でしたし、日々の業務についていくのに必死でした。今の会社(リージェンツ=株式会社ムサシノ広告社のレーベル)では宣伝の段階でどんなおもしろいことができるかという視点で買い付けを行っているので楽しいです。

TAKE:今までで一番楽しかった仕事や、ご自身の仕事のやりがいは何ですか?

小田さん:映画業界に勤めていらっしゃる方は全員おっしゃると思うんですけど、自分が担当した作品がヒットした時が一番嬉しいです。映画は観てもらってなんぼなので。あとは時々家族が、私が関わった映画を観てくれて、おもしろかったと言ってもらえると嬉しい気持ちになります。

TAKE:学生の頃にやっていて今仕事で役に立っている事はありますか?学生のうちにやっておいたほうが良い事は何ですか?

小田さん:海外では業界人が集まるイベントがたくさんありまして、先生に「そこに行って、大人と話す練習をしろ」とよく言われていました。あとは、撮影現場のアルバイトに行ったり、積極的にそういう場所に行っていましたね。あとは、映画祭のボランティアとか。映画業界は横の繋がりだなと思ったので、そういう場には積極的に足を運んでいました。日本の映画業界は狭いと言われているじゃないですか。インターンとか、アルバイトとかで片足を突っ込む機会があれば、学生のうちから知り合いを作ることは大事だと思います。

TAKE:それでは、ずっと好きな映画ベスト1は何ですか?

小田さん:マーティン・スコセッシ監督が撮った『ラスト・ワルツ』という映画で、“ザ・バンド”というグループのドキュメンタリーです。それが一番観ている映画だと思います。留学中の課題にもこの作品を選んだのですが、「普通の映画でやってくれ」って、先生に怒られました(笑)。機会があったら観てみてください。

TAKE:はいっ!

今回の記事担当:TAKE
【取材しての感想】
とにかく映画祭の裏事情に驚きました(笑)。それと同時に、小田さんのような方々が活躍されているからこそ、私達は映画を日本で楽しむことができるのだと実感しました。これから学生映画宣伝局がどのような企画を作っていくかはまだ未知数ですが、私も学生の皆さんに楽しい宣伝ができるような映画を発掘していきたいなと思いました。

取材日:2018年5月22日

【前編へ戻る】

 

映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』ヘレン・ミレン/ジェイソン・クラーク★小田さんが所属するリージェンツの最新作

『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』
2018年6月29日より劇場公開
公式サイト
監督: マイケル・スピエリッグ/ピーター・スピエリッグ
出演:ヘレン・ミレン/ジェイソン・クラーク/セーラ・スヌーク
配給:REGENTS、ポニーキャニオン

ウィンチェスター銃を開発し、莫大な資産を築いたウィンチェスター一族が住んでいた“世界で最も有名な幽霊屋敷”ウィンチェスターミステリーハウス。呪われたように増築を続けるウィンチェスターハウスの歴史に隠された秘密とは?名優ヘレン・ミレン、ジェイソン・クラーク主演で、身の毛もよだつ実話を映画化。

映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』ヘレン・ミレン

©2018 Winchester Film Holdings Pty Ltd, Eclipse Pictures, Inc., Screen Australia and Screen Queensland Pty Ltd. All Rights Reserved.

 

 

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映画業界の方にインタビュー:リージェンツ 映画買付・小田寛子さん

映画業界人インタビューVol.3 リージェンツ 映画買付 小田寛子さん【前編】

【映画業界の方にインタビュー】第3弾は、エージェントのTAKEが単独で担当しました。2回に渡ってお届けします。

そもそも映画買付って、どんな仕事?

TAKE:お仕事の具体的な内容を、教えてください。

小田さん:海外にある映画のセールス会社とメールでやりとりをして作品情報を収集したり、年に何回かある映画祭(カンヌ国際映画祭など)に付随しているマーケットで商談をして、映画を買い付ける仕事です。映画祭では、本編映像を見せて頂くこともあります。会社によっては、国内で組むパートナー企業を見つけたり、映画を買った後に宣材の許諾を取ったり、キャストやスタッフの来日の手配やアテンドをしたり…。あと宣伝費の使い道など経理の報告を英語でしたりします。

局長:弁護士、弁理士のような方もいらっしゃるのですか?

小田さん:会社によって、英語ができる法務の方がいることもあれば、社外に顧問弁護士を抱えている会社もあります。国際担当の方がご自身で法務を担っていることもあります。

局長:あと、宣伝に近いところもやらなければいけないんですね。

小田さん:宣伝と密に連絡をとって、タイアップの施策やグッズ生産の許諾申請などにも携わります。

TAKE:映画祭に行ったらひたすら映画を観るんですか?それとも、関心のあるものだけ観るんですか?

小田さん:私はほとんど観ないです。ほとんどミーティングに時間を取られるんです。バイヤーは朝の9時、9時半頃から18時頃まで、30分刻みでミーティングが入っているので、映画はだいたい劇場営業や宣伝部の方が観るという会社が多いと思います。同僚が試写に行って、これは観て欲しいとか、女性の意見が欲しいと言われる時には観ることもありますが、1日1本観るか観ないかですね。

TAKE:映画祭ってレッドカーペットのイメージしかなくて、いまいち何をやっているのかイメージがつきませんでした(笑)。意外と事務的なこともされているんですね。

小田さん:基本的には、あまり華やかなところには触れない印象ですね。打ち合わせばっかりしている感じです(笑)。

TAKE:一作品を買い付けるのにどのくらいの期間がかかりますか?

小田さん:会社に寄りますし、誰が決定権を持っているのかにも寄りますが、その日で決まる時もあれば、何ヶ月もかかったこともあります。

TAKE:その日で決まっちゃう時もあるんですね!!

小田さん:作品にも寄るので、結構ケースバイケースです。

今回の記事担当:TAKE

取材日:2018年5月22日

後編ではこのお仕事に就いた経緯などをお聞きしました。→【後編を読む】

 

映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』ヘレン・ミレン/ジェイソン・クラーク

★小田さんが所属するリージェンツの最新作

『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』
2018年6月29日より劇場公開
公式サイト
監督: マイケル・スピエリッグ/ピーター・スピエリッグ
出演:ヘレン・ミレン/ジェイソン・クラーク/セーラ・スヌーク
配給:REGENTS、ポニーキャニオン

ウィンチェスター銃を開発し、莫大な資産を築いたウィンチェスター一族が住んでいた“世界で最も有名な幽霊屋敷”ウィンチェスターミステリーハウス。呪われたように増築を続けるウィンチェスターハウスの歴史に隠された秘密とは?名優ヘレン・ミレン、ジェイソン・クラーク主演で、身の毛もよだつ実話を映画化。

映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』ヘレン・ミレン

©2018 Winchester Film Holdings Pty Ltd, Eclipse Pictures, Inc., Screen Australia and Screen Queensland Pty Ltd. All Rights Reserved.

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映画業界の方にインタビュー:DVD&動画配信でーた編集部・西川亮さん

映画業界人インタビューVol.2 DVD&動画配信でーた 編集部 西川亮さん【後編】

【映画業界の方にインタビュー】第2弾後編をお届けします。今回のインタビュー担当は、エージェントの染井と、おこめとパンです。

 

今の自分に繋がる2本の映画

染井:今まで経験された中で、一番楽しかったお仕事は何ですか?

西川さん:俗な言い方をすると、人より先に映画を観られるっていうのは、まずこの仕事の特権です。その上で、「誰にインタビューできるか?」「どういう画素材があるか?」とか、そういうやり取りを一個一個クリアしていって、1冊の本が出来上がります。そのすべての工程が楽しいし、辛くもあるんですけど、日々楽しいので、自分にはすごく合った仕事だと思います。あとはずっと憧れていた人に会えた瞬間、その人にインタビューできた瞬間っていうのは、感慨深いものがあります。実際にそれが記事になって、いろんな方の目に触れて、読者の方に「すごく良かったです」と言って頂けると、それもまた嬉しいし。だから一個一個積み重ねていることすべてが楽しいですね。

染井:逆に大変なことはどんなことですか?

西川さん:月刊誌なので、スケジュール的に毎月校了時期がキツかったりはします。あと、雑誌とか紙媒体って、このスペースに何文字って文字数が決まっているんですね。これをオーバーしても少なくてもダメなので、確認先から修正で戻ってきた文字数が大幅に違っていると、調整に苦労することもあります。

染井:好きな映画ベストは何ですか?

西川さん:たぶんベスト映画は100本くらいあるので、その時その時によっても変わるんですが、自分が今ここにいるきっかけになった映画、特別な映画っていう意味でいうと、『プレデター』です。小学生の時の親友が映画少年で、その頃僕は全然映画を観てなかったんですけど、彼に薦められて『プレデター』を観たのがきっかけで、映画が好きになりました。どんどん映画の幅を広げていってくれた最初の一本で、自分のなかでは、ジブリとかより『プレデター』が先だったんです。一番の原体験が『プレデター』だから、今こうなっちゃったのかなあ(笑)。
あと、ブライアン・デ・パルマ監督を好きになったきっかけは『スネーク・アイズ』っていう映画なんです。『スネーク・アイズ』は大学生の頃に観たんですけど、最初の13分がワンショットの長回しで、「こんなおもしろいことをする映画監督がいるんだ」と思いました。過去にも長回しをやった監督はいくらでもいるんですけど、とにかくカメラが動き回るんです。ボクシングの試合が始まる前の楽屋裏で、ニコラス・ケイジがウロウロしてるのをカメラがついて行く。いろんなことが起きて、すっごくおもしろいんです。それで「自分も映画撮ってみたいかも」って思って、アメリカに行って、映画を勉強して、回り回って今ここにいます。だから、それも自分の生き方に多少影響を与えた映画です。全体的な完成度としては正直それほど高くない映画なんですけどね(笑)。ブライアン・デ・パルマ監督が大好きなので、作品はほぼ全部観てて『スネーク・アイズ』より良い映画もいっぱいあるんですけど、これが一番心に残ってます。だからこの2本は、ベスト1というより、自分の中で常に別格ですね。

今回の記事担当:染井
■取材しての感想
小学3年で映画少年の親友に出会った西川さんはきっと幸福だっただろうし、親友の方も西川さんが目をキラキラさせて食いついてくるのがたまらなく嬉しかったんだと思います。一人の人間が映画にのめり込んでいく最初の出発点は、やっぱり人にあるのかなぁと思わされたインタビューでした。

取材日:2018年5月16日

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★西川さんがご担当の雑誌

DVD&動画配信でーた:毎月20日発売DVD&動画配信でーた
毎月20日発売
公式サイト
発行:株式会社ムービーウォーカー

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DVD&動画配信でーた:毎月20日発売

映画業界人インタビューVol.2 DVD&動画配信でーた 編集部 西川亮さん【前編】

お待たせしました、【映画業界の方にインタビュー】第2弾!今回のインタビューは、エージェントのおこめとパン、染井が担当です。

 

アメリカで映画制作を勉強し、就職・転職でやりたいことに辿り着いた

おこめとパン:この業界に入ろうと思ったきっかけと、どういう経緯で今のお仕事に就いたかを教えてください。

西川さん:小学校くらいから映画が好きで、映画の仕事をしたいなと思っていました。大学を卒業してから、映画を作りたいなと思った時期があって、ハリウッド映画が元々すごく好きだったこともあり、作る勉強をしがてら英語の勉強もできるので、アメリカに留学しました。映画学部が全米でも人気上位の、“ロサンゼルス・シティー・カレッジ”に通いました。コミュニティ・カレッジなので、入学するのもそんなに難しくなく、授業料もそれほど高くないところでした。2年くらいいたと思います。
そこで映画の歴史の勉強や撮影の仕方、脚本をどうやって書くか等、いろんなことを勉強しました。そうしているうちに、「実は自分って作りたいんじゃなくて、完成した作品を観て、それに対して何かをしたい人なんじゃないかな」って思って。もちろん、そのまま制作のほうに進むっていう道もありました。僕の友達でも今まさにその道に進んで、メジャーな作品を監督してる人もいたりします。でも僕は、マスコミ、メディアとか、そういった方向なんじゃないかと。アメリカだとなかなか働き口もないので一旦日本に帰ろうと思い、3年くらいアメリカで過ごして帰って来ました。
それから、どうやれば映画業界に入れるかわからないまま、とりあえず片っ端から当たっていきました。そして、まずポストプロダクションの会社の営業として業界に入りました。営業職なので、自分で手を動かすというわけではなく、主に制作進行をしていました。お客さんから受注した内容を、編集マンに伝えて、DVDを作る仕事です。それを2年くらいやっていたんですけど、「もうちょっと本とかマスコミ系の仕事をしたいな」って思っていた時に、たまたま見つけたのが、DVDレンタル店向けの販促物を作る会社でした。そこに5年ほど務めた後、今の仕事に転職しました。

局長:大学を卒業してからすぐに就職せず、アメリカに行くと決めていたんですか?

西川さん:いえ、大学3、4年の頃に、ある程度の就職活動はしてみたんですよ。普通の企業とか、あとちょっと映像関係とか。もちろん落ちたっていうのもあるんですが、何かイマイチしっくりこないという感じもあって。もうちょっとモラトリアム期間が欲しいなと思い、留学しました。

局長:じゃあアメリカに行っている時は、もしかしたらそのままアメリカで勤められたらいいなと思っていましたか?

西川さん:そうですね。でも、なかなかそんなに上手くはいかないですよ。やっぱり人種、言葉の壁というものがすごくあるので、例えば同じくらいの才能の人が2人いたら、アメリカ人のネイティブ、つまり言葉の壁が全くない人が採用されることが多いのが現実です。アメリカに留学した人って、大体そういった経緯を踏んで帰ってくる人が多い気がします。向こうで成功する人は、ほんの一握りだと思います。

 

映画をいっぱい観てると、映画好きとすぐ仲良くなれる

映画業界の方にインタビュー:DVD&動画配信でーた編集部・西川亮さん

おこめとパン:では、学生の頃のお話について教えてください。私達のように映画業界に入りたいと思っている学生が今やっておくべきことというか、学生の頃にやっていて今のお仕事に役に立っていることはありますか?

西川さん:僕は学生の頃、本当に何もやっていなくて、ひたすら映画を観ていたように思います。周りから見ると結構オタクだし、ダメなほうの学生だったと思うんですよ。成績も悪かったし。でもそれを続けて、その頃に有り余る時間を使って映画をいっぱい観たことによって、知識など蓄えられたものがあります。それって、今から頑張って蓄えようと思ってもたぶん無理なことなので、一見無駄そうなことでもコツコツと、地道に続けることって、わりと重要なのかなって、ここ最近で思うようになりました。当時はバカにされるまではいかないですけど、周りに理解されないこともありました。でも、結果的に今自分が幸せにこういう仕事をできているっていうことは、無駄じゃなかったのかなと思います。

局長:1年で何百本観ているとしたら、すごい差がつきますもんね。

西川さん:そうですね。その頃に観て衝撃を受けた映画とか、当時の感覚がのちのち人格形成に影響を及ぼすというか。僕は学生の頃、B級も含めてホラー映画ばっかり観ていたので、そういう人間になっちゃいますよね(笑)。

一同:あはははは(笑)。

西川さん:でもやっぱり、この業界で働いている人って少なからずそういう人たちが多いので、仲良くなるきっかけにもなったりします。「学生の頃に映画ばっかり観てて、こういう映画観てたんだけどね」って言うと、「ああ、俺も」みたいな。そういう仲間意識が芽生えたりするんです(笑)。
毎年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭というのがあって、映画祭自体は日中、夕方くらいまでやっていますけど、その後にマスコミも演者も監督も皆、その辺りの地元の居酒屋に集って、映画談義に花を咲かせるんです。すごくアットホームな良い映画祭なんですけど、そこで「俺、実は学生の頃からブライアン・デ・パルマがすごい好きで」って言うと、「きた!!」みたいに意気投合して、「デ・パルマ・ベストムービーは何だ?」みたいな話で盛り上がったりとか(笑)。で、「俺、シュワルツェネガーが好きなんですよね」って言ったら、「俺はスタローンだわ」とか言って、シュワVSスタローンの討論が始まったり、そうやってすごく仲良くなります。映画祭に限らずですが、至る所でそういうことが繰り広げられていると思います(笑)。皆それぞれ偏った映画愛みたいなものがあって、この業界に入って来てるんだなって感じますね。

今回の記事担当:おこめとパン
■取材しての感想
インタビューをさせて頂いて、ご自身がなさってきたことすべてが現在に通じていることに、素直に「すごい」という気持ちでした。外に飛び出して好きなことに食らいついていく、この姿勢は少なからず勇気が必要だと思います。けれど、「やってみたいけどいいのかな?」と迷っている学生には、西川さんのこれまでのお話が原動力になると思います。もちろん、私もその1人です!好きなことが洗練されて、本当にやりたいことを掴めるよう、私も諦めずにコツコツと努力し続けます!

取材日:2018年5月16日

西川さんのインタビューは、2回に渡ってお届けしますので、続きもお楽しみに。→【後編を読む】

 

DVD&動画配信でーた:毎月20日発売★西川さんがご担当の雑誌

DVD&動画配信でーた
毎月20日発売
公式サイト
発行:株式会社ムービーウォーカー

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