2013年8月31日より全国公開
クロックワークス
公式サイト 予告編
![]() ところで本作ですが、満島ひかりが演じる主人公の相澤知子と、小林薫が演じる小杉慎吾の関係、綾野剛が演じる木下涼太との関係が把握できたのは中盤からで、何も知らずに3人の関係を観て感じる不可解さそのものも楽しめました。なので3人の関係は敢えてここでは書きませんが、主人公の立場は一見複雑に思えるけれどシンプルにしようと思えばシンプルにできる、選択肢のある状況です。なのにそこにいてしまう女の性とは一体何なのか、そんなことを考えながら鑑賞しました。こんな風に人を愛することはできるんでしょうか?経験したことがないのでわかりませんが、本当は1人の男が全て兼ね備えてくれれば良いですが、不幸なことに2人の男性が彼女の求めるものをうまく役割分担してしまったんでしょうね。映画上のお話なのでロマンチックに見えますが、彼女はずっと幸せには見えません。でも、やっぱりそこから離れないのはセリフにヒントがあったのですが「習慣」になっているからなんでしょうね。愛なのか情なのかという問題と似ていますが、こういう心情はとてもリアルに感じました。ラストのシーンも観る人によって解釈が真逆になると思います。女性目線ではいろいろと思うところがあり、ぜひ女子同士で観て欲しい一作です。 |
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©2012 年映画『夏の終り』製作委員会
2013.8.14 TEXT by Myson