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DVDメーカー海外ドラマ担当者トークショー/海外ドラマの魅力を伝えるCMコンテスト

イイ女GP2016開催記念【海外ドラマファンサミット2016】

人気海外ドラマ多数吹き替え、湯屋敦子さんトークショー&生吹き替え

続いて、声優、湯屋敦子さんのトークショーを開催。ここでは会話形式でトークの内容をご紹介します。

マイソン:
それぞれのキャラクターについて、このキャラクターの声は、こういうトーン、声質でいこうと最初に決めるとき、どうやって決めるんですか?

湯屋敦子さん:
収録前に台本とDVDを頂けるんですが、画面を観て、顔を観たときにだいたい声が決まるというか、感情移入しちゃうんですね。それで声のトーンをなんとなく自分で決めて、現場に行ってテストをして、ディレクターさんからいろいろ指示を頂いて、本番をやってオーケーだったら、そのまま進めていくし、“もう少しこうしよう”という指示を頂いたらそこで工夫して決めていきます。

マイソン:
初日の前に、何本か先にDVDを頂いてイメージを膨らませていくんですか?

湯屋敦子さん:
いえ、もらえるのは1回の収録ごとに1本だけなので、それを観て準備し、この人は感情を抑えている人だなとか、すごく表現するタイプだなとか、いろんなことを考えながらお家で勉強していきます。

マイソン:
ずっと長く演じていて、最初のキャラクターのイメージと変わって、成長していく過程で「え〜!」って思うことはありますか?

湯屋敦子さん:
あります!特に『BONES ―骨は語る―』のテンペランス・ブレナンはかれこれ11年もやっていて、だいたい1シーズンにつき1年かけて撮っていますが、最初若くてかわいかったブレナンも結婚して、出産して大人になっていくんですね。私も同じように11歳、年を重ねていくので、だんだん声質も変わっていくし、シンクロするんですね。そういう意味でもやっていて楽しい作品です。エミリー・デシャネルも実生活で結婚して、出産されましたが、大きくなったお腹でも撮影を続けて、ドラマのストーリーもそれに合わせて作られたり、海外ドラマの柔軟な対応が素晴らしいなと思います。それだけスタッフの方にもファンにも愛されているんだなと思います。

マイソン:
海外ドラマは役者さんとキャラクターの生活がシンクロする部分もおもしろいですよね。あと、刑事、捜査官の役をたくさん担当されていますが、推理力は上がったりしますか?

湯屋敦子さん:
上がりますね!これは絶対この人が犯人だとわかってきます(笑)。

マイソン:
やっぱりそういうところもシンクロしてくるんですね(笑)。演じるのが大変なシーンはどういうところですか?

湯屋敦子さん:
アクションシーンはものすごく疲れますね。タイミングを取るのが大変なんですが、お腹から声を出さないといけないので、やった後はぐったりします。あと、『BONES』のなかにもあったんですけど、出産シーンはものすごく大変なんです。あれは力むシーンを何回もやるので、頭がクラ〜っとしちゃいますね。

マイソン:
同じ動作をしていないにしても、映像のなかの役者さんと同じくらいのエネルギー消費がありそうですね。

湯屋敦子さん:
消費してますね。でも吹き替えなので、マイクの前で立ったままでやらないといけないのと、動くと音が入ってしまうので、なるべく動かないようにやるんです。出産シーンも立ったまま2、3分やるので、貧血で倒れそうになります。

マイソン:
大変そう。では、他の共演者の方と一緒に収録する際に大変な部分はどんなところですか?

湯屋敦子さん:
掛け合いが大変なんですよ。『BONES』も『キャッスル』もそうなんですけど、セリフのテンポがものすごく早くて、情報量も多いので、たくさんセリフを話すんですね。で、そのときに相手との掛け合いが大事になってくるんですけど、相手のセリフに被らないようになおかつ自分も相手が喋り始める前に喋り終わらなければいけないので、尺のなかに頂いたセリフを全部入れ込むという作業を家で何度も何度も練習して、本番にいきますね。

マイソン:
科学捜査ものだと、元素の名前とか難しい単語も多いですもんね。例えば『BONES』だと、骨の名前とか専門用語がたくさんありますが、それを全部理解してから演じるのは難しいですよね?

湯屋敦子さん:
専門的過ぎて、特に『BONES』は骨の名前が出てきますが、よくわかっていなかったりします(笑)。でも一応骨の事典っていうのは持っています

マイソン:
すごい!じゃあ身近な方が骨折した時には、たまに理解できたりしますよね?

湯屋敦子さん:
実は私、今年骨折したんですよ。お医者さんに行ってお話を聞いてて「なんか聞いたことある骨の名前だな」って思いました(笑)。

マイソン:
ハハハハ(笑)。では、ここからご来場頂いているお客様からの質問タイムに入ります。

お客様A:
たくさんの役を吹き替えされていて、印象に残った役や思い出深いエピソードがあったら、教えて下さい。

湯屋敦子さん:
『24 -TWENTY FOUR-』のミシェル・デスラー(女優=レイコ・エイルスワース)がカッコ良い女性だなと思って演じてたんですけど、「やった!(彼女がますます大活躍する)出番が来た!」と思った途端に死にました。あまりにショックだったので、いまだにすごく覚えてますね(笑)。

お客様B:
『ワンス・アポン・ア・タイム』のゼリーナで思い出深いシーンはありますか?

湯屋敦子さん:
こんなに感情むき出しの女優さんって珍しいんじゃないかってくらい彼女の演技がすごくて、収録が『BONES』の次の日だったりすると、あまりのギャップに気持ちを入れ替えないとできないですね。でも、周りからすごく楽しそうにやっていると言われます(笑)。

マイソン:
やっぱり魔法を使うときは気持ち良いですか(笑)?

湯屋敦子さん:
気持ち良いですね。ぜひ実際に使ってみたいですね。

マイソン:
ちょっと魔法を使っている感覚にはなるんですか?

湯屋敦子さん:
なりますね(笑)。手も動いたりしちゃいますね。

トークショーのあとには、『BONES ―骨は語る―』テンペランス・ブレナンの生吹き替えも披露頂きました。事前に湯屋さんに選んで頂いたエピソードで、シーズン2の9話「届かぬ地中の叫び」の1シーンを目の前で吹き替える姿に、会場中がうっとり。私も感動で鳥肌が立ちました。湯屋さんにはさらにプレゼント大会にて抽選とプレゼンターをして頂き、お客様にも喜んで頂けたようで本当に感謝、感謝です。

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2時間のイベントのなかに、ぎっしりと企画を詰めて、お届けしましたが、皆さんの楽しそうな顔を見て、とても嬉しかったです。至らない点もいろいろあったかと思いますが、関係者の皆さん、ご来場の皆さんの温かいご支援のおかげで無事終了でき、本当にありがとうございました!また実施できればと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください!

2016.7.13 event  TEXT by Myson

 

【イイ女GP2016】結果発表はこちら

主催:トーキョー女子映画部
協賛(50音順):ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社株式会社KADOKAWA株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

協力(50音順):株式会社ゲオタワーレコード株式会社株式会社TSUTAYA株式会社ワンダーコーポレーション(新星堂、WonderGOO)  
特別協力:日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合

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