主人公のツチダがとても痛い女子に見えるのですが、誰もが人生で1度は痛い恋愛をしてしまうはず。私もふと「あの時の私は痛かったなあ」という記憶がいろいろと蘇り(笑)、他人事には思えず複雑な心境で観てしまいました。好きっていう気持ちだけでなく、好きな人の役に立ちたい、自分も満足したい、何かにすがりたい、誰かに逃げたい…と、いろいろな思いが混在して、自分でも何をやってるのかわからないという状況がとてもリアルで、ツチダの行動には賛成できないながらも、親近感は湧きました。こういう恋愛は渦中にいると本当に辛いけど、1度体験したら知られざる自分を少し理解できたり、傷付いた先に進むべき方向が見えたり、最終的にはマイナスにはならないはず。ラストはとても爽やかで、希望をくれるので、何かに行き詰まっているけど一歩踏み出したい人に、恐れず観て欲しいと思います。太賀とオダギリジョーが演じる、2タイプのダメ男も好きになったら大変そうですが、魅力的ということは否定できないし、「私ならこっち」みたいな会話も楽しそうなので、ぜひ女子同士でも観に行ってください。 |
夢を追う彼を支える献身的な彼女のストーリーといえば、カップル向けに思えるかも知れませんが、それがそんなに甘いものではないという現実を叩き付ける内容で、しかも三角関係になってしまうので、デート向きではないと思います。これはやっぱり女子がひたすら恋愛反省会をするにぴったりの作品なので、女子同士か一人でじっくり観るほうをオススメします。 |
いくら最近のキッズがおませだとはいえ、これはまだ早いかなあと思えるラブストーリーです。酸いも甘いも描かれてはいますが、かなりビターな内容なので、もう少し恋愛を経験してから観るほうが楽しめると思います。反面教師的な要素がたくさんあるので、ティーンは将来の恋愛に向けてお勉強がてら観ると良さそうです。 |