2011年4月29日より全国公開/R-15
ショウゲート
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アネット・ベニングが演じるニックとジュリアン・ムーアが演じるジュールスの同性夫婦が結構リアルでした。男だろうが女だろうが、大黒柱たる存在は同じような心境になるんだろうなとしみじみ。でも普段はどちらかというと父親役のニックですが、ジュールスの変化には女性ならではの勘で気づきます。こういったあたりは男女の夫婦との違いなんでしょう。男女でもややこしい問題が、同性夫婦だともっとややこしくなるんだなと思いました。逆に良いなと思った点は、二人とも自分たちがほかの家の親と違うことを自覚しているので、子供たちに対してどんなこともちゃんと耳を傾けようとしていることです。息子のレイザーを心配して、彼が秘密にしていることがあるんじゃないかと話を聞き出そうとするシーンはかなり笑えます。本作のリサ・チョロデンコ監督は女性ですが、女性ならではのユーモアを感じるシーンがほかにも多くあり楽しめました。 結局のところ、性別は関係なく、自分の人生も生きつつ、家族を守るって大変なことだなとつくづく思わされた映画です。 |
デートで観ても楽しめる映画だとは思いますが、同性愛に拒否反応を示す方もいまだにいるので観る前に相手がどんな考えかは知っておいた方が良さそうです。かなり突飛な設定の家族ではあるので、古風な人だと端から話に共感できないと言い出すかもしれません。映画自体は主人公たちが悪戦苦闘しながらも楽しく前向きに生きていく映画なので、考え方の広い人と観に行って楽しんで欲しいです。 |
©2010 Focus Features
2011.5.3 TEXT by Myson