2012年8月4日より全国順次公開
コムストック・グループ、アルシネテラン
公式サイト 予告編
“世界でもっとも美しい島”と評されるキューバの首都ハバナを舞台に、ベニチオ・デル・トロ、パブロ・トラペロ、フリオ・メデム、エリア・スレイマン、ローラン・カンテ、ギャスパー・ノエ、フアン・カルロス・タビオと、各国の監督がそれぞれの世界観でさまざまな人間模様を描いたオムニバス。私はベニチオ・デル・トロと、ギャスパー・ノエの名前を観てこの映画に興味を持ちました。ベニチオ・デル・トロの作品はクスッと笑える部分もあり、ハバナの国民性が想像できました。そして、ギャスパー・ノエ作品は期待通りに不気味でした。多くは語らずにインパクトで勝負というか、ただ1つの儀式の様子を描いているだけなのですが、この儀式の周囲にある事情というか、ハバナの文化がリアルに伝わってくるようでした。ほかに気に入ったのは、「木曜日 初心者の日記」というエピソード。主人公は一切セリフを話しませんが、ハバナに流れる時間を体感できるような演出がすごいと思いました。そこに描かれるユーモラスな演出も好きです。 その他、どの作品もハバナへの愛を感じる映画で、ハバナという地名は知っていても、どんなところかあまり知りませんでしたが、この映画を観て興味を持ちました。旅行に行く気分で観てみてはどうでしょうか? |
こういう映画をデートで観ると「通なカップル」に見えそうですね。って、私の勝手なイメージですが(笑)。ハバナの日常を描いた作品で、特に派手な展開があるわけでもないので、旅行気分で観るのが良いと思います。普段映画を観慣れていなくても、異国文化に興味がある人なら楽しめると思いますが、多くを語らないエピソードもあるので、わかりやすい娯楽映画が好きなカップルには向いていないでしょう。 |
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2012.7.29 TEXT by Myson