『きみに読む物語』のニコラス・スパークス原作のミステリー純愛ストーリーを『ギルバート・グレイブ』のラッセ・ハルストレム監督が映画化した本作。主演はジュリアン・ハフとジョシュ・デュアメル。ジュリアン・ハフはトム・クルーズ出演の『ロック・オブ・エイジズ』歌手になることを夢見て否かから出てくる主人公シェリーを演じていた若手女優です。でも全然気付かなかったくらい、本作では印象が違います。
ニコラス・スパークスには珍しくミステリーも入った物語ということでしたが、前半はややミステリー色は弱く、後半で一気に高まり、なかなかおもしろい展開でした。が、一方で純愛ストーリーの部分においては急展開でやや強引な印象。人も少ない街で美男美女が惹かれ合うのはわかるにしても、ジョシュ・デュアメルが演じるアレックスが数年前に亡くした妻を思って傷心のあまり恋愛から遠ざかっていたわりには積極的です(笑)。ジュリアン・ハフが演じるケイティも最初は警戒心バリバリだったのに、きっかけはあるにせよ心が打ち解けるのが早過ぎて“段取り感”がありました。あとこれは私の主観的な問題ですが、亡くなった奥さんとケイティが全然見た目にも違い過ぎて、一人の男性の好みという見方をしたときに違和感があったとも言えます。でも、最後の最後にあったタネ明かしには驚き、ちょっとホロッとするストーリーでした。ストーリーや演出には多少ブーブー言ってしまいましたが、結果的にジョシュ・デュアメルのかっこよさで全て許してしまいます(笑)。女子は間違いなく好きな作品だと思うので、細かいことは気にせずにぜひうっとりとご堪能ください。
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ロマンチックなストーリーなので、平穏なカップルにはオススメです。一方、うまくいっていないカップル、気持ちを隠しているけど完全に一方が冷めているカップルが、とりあえず映画ならだんまり観ていれば済むという状況で選ぶならこの作品は不向きです。ネタバレするので詳しく言えませんが、男女の良い関係、悪い関係を両方描いているので、それがどう作用するかがカップルによって違うと思います。女子同士で行ってジョシュ・デュアメルのかっこよさにキャッキャ言うほうが楽しいし無難ですね。 |
キッズも登場するので子ども目線で楽しめるかも知れませんが、大人向けの恋愛ものなのでキッズにはちょっと早いかなと思います。ティーンには充分理解できるストーリーなので、純粋に物語を楽しみましょう。若いと余計に勢いで交際スタートなんてこともありそうですが、相手がどんな人かはすぐに理解できるものではありません。時間をかけて悪い面がわかることも、よい面がわかることもあります。そういうポイントをこの映画で見つけて参考にしてみるのも良いでしょう。 |