“白鳥麗子でございます!”は今回が3度目の映像化で、3代目白鳥麗子役を河北麻友子が演じています。個人的には松雪泰子2代目白鳥麗子を演じたドラマを観ていたので(1代目は鈴木保奈美)、「今回はどんな感じなんだろう?」と思って観ましたが、河北麻友子もすごくハマっていました。彼女自身、普段からお嬢様っぽい自由奔放なイメージがあるので、そのイメージに麗子がぴったりハマったんだと思います。
今回の映画は、2016年1月に放送されたドラマ版(現在DVD発売&レンタル中)の続編となっていて、最初から麗子と哲也が付き合っていて同棲生活を送っているところからスタート。台所に立つ麗子を哲也が後ろから抱きしめるなど、出だしからかなりラブラブだったので少々驚きましたが(笑)、ストーリーが進むに連れて、2人の間に邪魔が入り危機的な状況になっていったので、ハラハラしながら楽しく観られました。また、合間にドラマ版のときの回想シーンが入り、かつて麗子が哲也に猛アタックしていたことや、哲也がすごく優柔不断でなかなか麗子と向き合うことができなかったこともわかるので、2人が映画版ではかなり成長していることも感じられました。
そして白鳥麗子といえば、「ホーッホッホッホホ」という高らかな声と、お嬢様特有の何事もお金で何とかなると勘違いしている天然な性格ですが(笑)、それが今回も健在だったのは過去作を知っている側として嬉しいところでした。原作や過去のシリーズを知っている方が懐かしい気持ちで観るのも良し、初めて観る方も楽しめる作品です。ぜひ気軽にご覧ください。
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若いカップルなら麗子と哲也の“ロミオとジュリエット”のような関係性にドキドキしながら観られると思いますし、大人のカップルも初々しい恋愛を懐かしい気持ちで観られると思います。お嬢様と普通の大学生の格差恋愛が描かれているので、まさに格差恋愛真っ只中という方であれば愛を貫く2人の姿に参考になるところもあるでしょう。また、本作で哲也役を演じる水野勝さんにインタビューさせて頂いた際に、格差恋愛について「本当に好きだと思ったら、相手がどんな人であれ本気でいくと思います」とカッコ良いコメントを頂きました!皆さんもぜひ水野さんと同じ意気で恋愛と本気で向き合って欲しいと思います。 |
ラブコメとしてキッズもティーンも楽しんで観られます。最初はラブラブだった麗子と哲也ですが、実家同士のトラブルが起こったり、恋のライバルが出現したりとさまざまな壁に直面していきます。実際にはこんなに波乱万丈な恋愛をすることがあまりないと思いますが(笑)、本作を観ていると恋愛はただ相手を好きという気持ちだけじゃダメで、お互いを信じる気持ちも大切だということもよくわかると思います。もし自分が麗子や哲也と同じ立場だったらどうするのかなども考えながら観ると、より勉強になるところもあるでしょう。ぜひ今後の恋愛の参考にしてみてください。 |