![]() 主人公が、どんどんと個人的な窮地に立たされていく様子を観ていると、選挙のために働く人は「人」ではなく「コマ」なんだなということが実感できます。一番印象的なのは、ポール・ジアマッティが演じる敵陣の広報官が仕掛けた心理戦の種明かし。まさに逃れられない罠という点で愕然としました。こういうのって、もしかしたら企業間の競争のなかでも起こっているかも知れないですね。 サブタイトルにもついていますが、人がどうやって正義を捨てていくのかが見事に描かれた作品だと思います。もちろん、やっぱりライアン・ゴズリングもかっこいいし、個人的にも大満足の一作でした。政界を描いた作品とはいえ、ストーリーが難しいわけではないのでぜひ多くの方に観て欲しいと思います。 |
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2012.2.26 TEXT by Myson