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すーちゃん まいちゃん さわ子さん
2013年3月2日より全国公開
スールキートス
公式サイト 予告編
気になる人がいるのに恋愛に奥手なすーちゃん(柴咲コウ)、仕事に励むも不倫中のまいちゃん(真木よう子)、母と一緒に祖母の介護をするさわこさん(寺島しのぶ)が悩みに直面しつつ、またちょっと幸せを見つけ、前向きに進んでいこうとする女子の物語です。上司や親の小言は日常茶飯事のことでその対応もお手の物…という人でも、本当は心のどこかで傷ついていてその小さな傷の積み重ねが、段々と大きくなるものですよね。映画全体はほんわかとした雰囲気に包まれているのですが、すーちゃんたちがふと漏らす不満の一言が意外と鋭くて、そのギャップがこの作品のおもしろいところです。
原作は益田ミリの4コマ漫画「すーちゃん」ですが、本作は映画オリジナルのストーリーで作られています。原作の絵のタッチがシンプルですーちゃんも地味なイメージが強いので、映画ですーちゃん役を柴崎コウが演じるのは少々美化し過ぎなのではと思いました。髪型や服装で地味さは多少出ていたものの、きれいなものをそうでなくするのは難しいものですね(笑)。なので、原作のキャラクターイメージの強い方は別物だと思って観ることをおすすめします。物語面では原作の良さがほどよく残されているので、安心して観ることができると思います。3人でいるときのガールズトークの様子やそれぞれの問題も女子なら共感できるところが必ずあると思います。観終わってから自分に置き換え考えてみるのも楽しいと思います。悩める女子に観て欲しい作品です。
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すーちゃん まいちゃん さわ子さん
できれば女子同士で観て欲しいところですが、デートで観てもオーケーです。笑えるシーンもあるので一緒に楽しめます。ただし、ほんわかとした雰囲気のなかに、結婚、出産、介護などのシリアスな問題がたくさん出てきますし、そういうときの女性の心境がリアルに表現されているので、男性によってはびっくりしたり、少々重く感じる可能性もあると思います。ですが、こういった内容を真剣に取り合ってくれるような男性であれば、その方はもしかするとあなたにとってベストパートナーかも知れません!そういう意味で観てみるものありです。 |
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© 2012 映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』製作委員会
2013.2.12 TEXT by Shamy