2017年6月3日より全国公開/PG-12
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![]() 本作でアネット・ベニングが演じている母親は、とても斬新な考え方をする人。実際に子どもを持つ親なら、彼女のやり方に賛否両論あるかも知れませんが、個人的にはこういう子育てもありだなと思いました。でも、彼女に共感できたのは、常識に縛られない考え方だけではなく、ちゃんと親として、1人の人間として、人生の怖さを知っている点です。器用にやっているように見えて、本当はすごく不器用。不器用なりの知恵みたいなところが、すごく共感できました。「母親って、子どもの事は何でもわかるんだから、すごいでしょ!」というスタンスの母親崇拝映画になっておらず、等身大のお母さんを描いているところも素晴らしいです。綺麗事だけじゃなく、母親って本当はこういうものだという部分を隠さずに語っている点で、母親になることに気負いを感じてしまっている、若い女性達にも共感できる内容になっているのではないでしょうか。子ども目線で観ても、母親目線で観ても、心に刺さるものがある秀作です。 |
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2017.5.24 TEXT by Myson