2014年3月19日レンタル開始(左記ジャケットはセル用です)
男子高校生のイタイ日常を愛情いっぱいに描いている本作。確かにイタイのですが、この男子高校生たちが何とも愛おしく感じます。同じく女子高校生も登場するのですが、女子高校生独特の辛辣さや残酷さもとてもリアルで女子目線でも違和感なく楽しめました。中高って女子がだいぶ大人なので、男子って子どもだなあと私も学生当時感じていたと思いますが、こうして大人になってから、映画で客観視してみると、男子はまだ無邪気に過ごしていて気楽そうだなあと羨ましくも思います。松居監督にインタビューした際に本作の登場人物を描く上で「彼らは自分を客観視できる人物として描いてはいけない」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりのキャラクターとして描かれていて、カッコつけたいけどどこかカッコ悪くて空回りなところがかなり笑えます。でも、そんなカッコ悪い男子高校生の日常もなぜだか輝いてみえるのが不思議です。何にも考えずに脳みそをリラックスさせたいときは、この脱力系コメディをオススメします。 |
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ティーンは等身大で楽しめるので、間違いなくドンピシャですが、本作に登場する男子高校生たちはまだまだ子どもでキッズでも共感できる点がたくさんあると思います。キッズの皆からすればだいぶ大人のお兄ちゃんたちなんですけどね(笑)。でも、文化祭に一生懸命な姿は見習うべきところがありますよ。たとえ、女子の前でカッコつけたいという理由でも、何かに一生懸命クラスメイトが一丸となって打ち込むのは大事だし、今しか経験できないことなので、キッズ、ティーン問わず、本作のキャラクターたちに負けず、学生生活をエンジョイしてくださいね。 |
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©2013 山内泰延/スクウェアエニックス・映画『男子高校生の日常』製作委員会
2014.3.12 TEXT by Myson