建築について詳しくないので、観てどこまで理解できるのかなと思っていましたが、話に完全についていけないにしても、世界情勢や、日本社会の変化とともに建築業界はどう影響を受けてきたのかというくらいのスタンスで話を聞いていると、興味深いと思えるお話がいろいろありました。社会全体が影響を受けているような状況下では、建築業界だけで起きていることではなくどこにでも共通した話題ということで興味が湧くし、建築家のお名前でいうと私は安藤忠雄くらいしか知りませんでしたが、こういう偉人がどうやって頭角を現していったのかというお話は聞いていて普通に楽しいです。
有名な建築家がひたすらしゃべっている渋い映画ですが、建築史に刻まれる建物や、建築業界の変容を語る上でキーとなる建物もちょいちょい映るので、「今度、あの美術館に行ってみよう」など、軽い観方でも全然アリだと思います。もし建築に詳しい方が一緒に観られるなら、解説が入るとより楽しいのではないでしょうか。いろいろなドキュメンタリー映画が世に輩出されるなかで、こういったパターンもたまには観てみてください。
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建築目線でガッツリ観ようとすると壁を感じますが、どこかのセミナーを受けに行くような感覚で観るなら、大学生カップルなどには良いかも知れません。ただ、著名な建築家がひたすら語っているので、建築を勉強していない人にとっては少々ついていけない感は出てくると思います。デート向きの映画とは言えませんが、2人とも興味があれば観てみてください。 |