ダイアナ元妃の真実に迫ったラブストーリー。衝撃的な最期を遂げたダイアナでしたが、当時報道された内容の裏に彼女の本当の愛が隠されていたなんて知りませんでした。チャールズ皇太子の不倫で苦しんだだけでなく、離婚後の恋愛でもプリンセスゆえの計り知れない苦労があったと知って、とても切なくなりました。誰からも愛されていたけれど、生涯を共にする覚悟を持って一緒にいてくれる男性を見つけることはプリンセスにとってはとても難しいことだったんですね。彼女の孤独感は塑像を絶します。前半の無邪気に恋愛をしているシーンがカワイイ女性として描かれているだけに、後半の彼女の孤独な戦いが一層悲壮感を増しています。でも相手の男性の気持ちもわからなくもないので、本当にもどかしいです。
人の使命って何なんでしょうね。一国のプリンセスとしての役目を果たし、そして皇太子と別れたあとも地雷撲滅のために活躍したダイアナがこの世に貢献した功績は偉大ですが、本人は幸せを感じたことがどれだけあったのか気になります。一瞬でも素敵な恋をしたことがせめてもの慰めになっていれば良いですが、その恋が後の寂しさ、悲しさをより深いものにしてしまったまま亡くなったのだとしたら本当に悲しいです。女子目線で観て欲しい部分も多々ありますが、この偉大な存在の半生は多くの方に知ってもらいたいストーリーです。
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デートで観ても問題はありませんが、プリンセスの華やかな部分よりも裏側で苦労していた部分をメインに描いた作品なので明るい内容ではありません。でも、愛し合いながらもさまざまな障害のために奮闘する男女の姿は、一般庶民の私たちでも共感する部分は多くあります。今まさにいろいろな障害に悩んでいるカップルは、ダイアナの恋愛を観て、彼女に比べれば自分たちの恋愛の障害なんて大したことはないと思えるかも知れません。障害によって燃えるカップルは、本作でムードを盛り上げてみてはいかがでしょうか? |
1981年に20歳の若さで英国のチャールズ皇太子と結婚したダイアナ。本作はダイアナが、チャールズ皇太子と別居してから3年後の1995年から36歳で交通事故死するまでを描いています。プリンセスという華やかな印象とは一転して、見えないところでとても苦労していたダイアナ妃のお話は、物事を多面的に観るのに良い機会になるでしょう。大人の恋愛については少々理解に苦しむ部分もあるとは思いますが、本作を観て、世界史やイギリスという国、政治、社会など、いろいろなことに興味を持って欲しいと思います。 |