2015年8月8日より全国公開
アスミック・エース、松竹
公式サイト
![]() この作品を観て初めて知ったことはたくさんありましたが、特に驚いたのは、昭和の初期とはいえ江戸時代の侍のような精神が強く残っている部分です。責任を取るために自害し、それを知る人が周囲にいたとしても誰も止めないという状況は、今とはかなり違うと思いました。また、戦争を終結せずにそのまま戦い続けたい(=本土決戦)という若い兵士たちの熱意と、クーデターまで起こしてしまうパワーはものすごいものだと感じました。彼らにとっては、国のために命懸けで戦ってきたのに、いきなり戦争をやめることがいかに苦しいことであるのかが伝わってきました。もし本土決戦があったら、今の日本はないので彼らに完全に共感することができませんでしたが、いろいろな人の思いがあってこそ今に至ることがよくわかりました。 役所広司、本木雅弘、堤真一、山蕪wなど蒼々たるメンツが揃った作品で、それぞれが安定感ある演技を見せていて、物語も見応えたっぷりの作品です。戦争映画は、人によって捉え方や感じ方が違うかも知れませんが、ぜひご自身の感覚で観て、戦争について考えてもらえたらと思います。 |
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2015.8.03 TEXT by Shamy