2017年11月10日より全国順次公開
プレシディオ
公式サイト
“特撮ヒーロー愛”に満ちた国内外のスタッフが集結し、1970年代に人気を博した特撮ヒーロー番組『シルバー仮面』と『レッドバロン』を、現在の特撮技術、CG、VFXを駆使してよみがえらせた意欲作です。監督、脚本、編集、プロデュースを兼任するのは、かつて円谷プロダクションの元代表取締役副社長を務めた岡部淳也。さらに岡部監督が集めたクリエイティブ・チームも、まさに特撮業界最強と呼ぶべき面々。メカデザインにはマーベルキャラクターの創作者スタン・リーとも共作を担当するSkan Srisuwan、クリーチャーデザインには世界的なフィギュア造形作家の竹谷隆之が名を連ね、製作は岡部監督が立ち上げた会社「ブラスト」が担当しています。そんなドリーム・チームによるド迫力かつ精彩な映像が最大の見どころですが、オリジナルの『シルバー仮面』と『レッドバロン』を知っている世代なら、とびきりスタイリッシュになった両キャラクターの姿にも驚くでしょう。 ストーリーのテンポはかなり早いので、「あれよあれよ…」という印象も受けますが、地球を救う運命を託された主人公の紅健(くれない・けん)や春日5兄妹達の戸惑いや苦悩も随所に描かれていて、ちょっぴりダークな雰囲気が漂う大人向けの作品に仕上がっています。 |
特撮に特に興味がない…というカップルのデートにはわざわざオススメしませんが、特撮ヒーロー好きのカップルなら迷わず「映画館にGO!」と背中を押したい作品です。「彼は特撮モノ好きだけど、自分はあまり興味がない…」という女子は、W主演の大東駿介と渡部秀のかっこよさと演技力をぜひご堪能ください。地球存亡を懸けた壮絶なバトルに立ち向かう2人の心理描写とキレのあるアクションにいつの間にか引き込まれてしまいますよ。また、男子キャラクターばかりではなく、はるか役の山本千尋が繰り広げる華麗なソードアクションも必見。タモト清嵐、春日光一、壇蜜、松崎悠希、藤田富、泉谷しげる、寺脇康文、吉沢悠ら、個性的な俳優陣の演技にも注目してほしい作品です。81分という上映時間もデートで気軽に鑑賞するのにはちょうどいいと思います。 |
登場人物達の心の機微などが描かれていて大人向けに作られた印象はありますが、巨大ロボでの戦闘と特殊スーツに身を包んだヒーローアクション、そして正義に燃える主人公達の活躍など、王道ヒーロー作品としての魅力にも溢れ、老若男女問わず楽しめます。あまり小さいお子さんには、ストーリー的に難しい部分もあると思いますが、小学生以上であれば親子で観にいくのもオススメです。 |
関連記事:
■大東駿介さん、渡部秀さんインタビュー
■TJE Selection イイ男セレクション/大東駿介
■TJE Selection イイ男セレクション/渡部秀
© albatross japan
2017.11.1 TEXT by min