ファンタスティック・フォー

ジェシカ・アルバなどが出ていた同シリーズからメンバーが替わってしまったのはちょっと寂しいですが、その続編というわけでもなく改めて作られたシリーズということで、これはこれで仕切り直しとして鑑賞しました。今回のメンバーも人気急上昇中のマイルズ・テラー、マイケル・B.ジョーダン、ケイト・マーラという顔ぶれに、子役時代から活躍を続けるジェイミー・ベルがザ・シング役というのもちょっと意外性がありおもしろいキャスティングです。監督は『クロニクル』（2012年作品）で長編映画デビューし、若干27歳（公開当時）の若さで北米興収ランキング1位を史上最年少で獲得したジョシュ・トランク。そんな若い才能によって生まれ変わった本作ですが、以前のシリーズとは雰囲気が変わり、ダークでクールさが増した世界観が印象的でした。こういった若い才能たちの名前を聞くだけでも期待値が上がりますが、製作には『キック・アス』シリーズ、『X-MEN：ファースト・ジェネレーション』などを手掛けたマシュー・ヴォーン、製作総指揮には1922年生まれで数々のマーベル作品を生み出してきた、マーベル・メディアの名誉チェアマン、スタン・リーが名を連ねている点で、手堅さも感じさせます。
ストーリーやキャラクター設定も一新されているので、以前のシリーズを観たことがある方も、観たことがない方も楽しめます。アメコミという括りに囚われず、若い俳優やクリエーターの手腕に注目するという観方でもオススメの一作です。