2014年3月21日より全国公開/PG-12
クロックワークス
公式サイト
![]() 監督は1986年生まれ(製作スタート時25歳)の若き新鋭ライアン・クーグラー。この事件は現場での目撃者の多くが携帯電話で一部始終を撮影していて、その動画が公開され社会の関心をより一層引いたという経緯もあり、時代を反映した事件であると言えます。そのことともリンクさせてなのか、映画本編のなかでもオスカーと家族や知人との携帯電話のやりとりが画面に効果的に表示されたり、若い監督ならではのセンスも感じられます。そしてこの映画は人種問題だけをクローズアップしているのではなく、オスカーが誰の身近にもいる人物として描かれており、彼のいろいろな側面を描きつつ、彼と娘、家族との愛のストーリー、彼の成長物語として見せることで、この事件が投げかける問題の深さをより痛烈に感じさせています。 本作はアメリカで7館から1063館に公開が拡大され、サンダンス映画祭2013で作品賞と観客賞をW受賞したほか、数々の映画祭でも受賞しています。事実を描いているので悲しい結末だということは変えられませんが、切ないけれど心に刺さる作品ですのでぜひ観てください。 |
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2014.2.17 TEXT by Myson