ピッチ・パーフェクト

本作を一言で表現すると、大学生版“glee／グリー”という感じで、本家『glee／グリー』が好きな人なら絶対に好きだと思いますが、私もその１人です。学内の変わり者女子たちが集まり、徐々に友情を育んで、大会進出に挑んでいくという王道のストーリーですが、展開のきっかけとなる出来事はそれなりにドラマチックなので、観ていて飽きることはなく、予想できる展開だからと言って物足りないというのもなく、心地良い安心感で楽しく観られました。おバカ映画の要素も満載で、このジャンルには欠かせない女優レベル・ウィルソンが出演しているのも手堅いですね。さらに本作では歌って踊るので、レベル・ウィルソンが渡辺直美に見えて仕方がありませんでした（笑）。まあレベル・ウィルソンが歌って踊るシーンは完全にコメディなのですが、他の歌のシーンはちゃんと聴き応えがあるのでご安心ください。主演のアナ・ケンドリックは、弱冠12歳でブロードウェイ・デビューした実力派で、今年日本で公開される映画だけでも、『イントゥ・ザ・ウッズ』『ラスト５イヤーズ』と本作の3本で歌声を披露しています。本作では、カップをちょとした楽器のように使って歌うシーンがとてもステキなので、ぜひ注目してください。ちょっと下品なシーンもありますが、とにかく楽しい映画で女子にオススメです！