最初から最後まで余すところなく感情を揺さぶる内容になっていて、観終わった後の充実感は半端ありません!これまで特別クイーンのファンというわけではなく、クイーンのベスト・アルバムは1枚だけ持っている程度の私でも、本作でクイーンの数々の曲に隠されたエピソードや、メンバー一人ひとりのキャラクターを知って、クイーンの曲だけでなく、メンバーも大好きになりました。そして驚いたのは、劇中で使われている28曲、すべて聴いたことがある曲ばかりということ。私は音楽には疎いほうなので、28曲もあれば知らない曲があってもおかしくないのですが、全部わかるということは、それだけクイーンの曲が広く長く親しまれてきたのだと実感しました。
クイーンが数々の奇跡を生み出した背景には、才能はもちろん、独創性、破天荒さ、チームワークがあり、それが曲作りにストレートに活かされているのがわかるエピソードも1つひとつが感動的。物語はフレディ・マーキュリーを軸に描かれてはいますが、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン、それぞれの個性もわかるストーリーになっていて、より彼らの魅力を知ることもできます。全編を通して「4人でクイーンなんだ」というところに1番涙腺を刺激されましたが、クイーンのメンバーを演じた俳優達にも大きな拍手を贈りたい!4人とも本物とソックリで驚くのはもちろん、それぞれのキャラクターを魅力的に演じていて素晴らしかったです。ウィットに富んだセリフの数々にも楽しませてもらい、何度でも観たくなる傑作。クイーンを知っていても知らなくても、観ないと損です!
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複雑な恋愛関係も描かれてはいますが、愛にもいろいろな形があり、どんな愛でも愛は愛だということが実感できる内容です。誰もが1度は聴いたことがあるであろうヒット曲が次々と流れるので、音楽を楽しみたいという気楽なスタンスでも充分楽しめます。男女問わず、涙腺を刺激される内容だと思うので、男性は泣き顔を見られたくなければ男泣きの練習をしておきましょう(笑)。女子はメイク道具をお忘れなく。 |
自分達のスタイルを貫き、同じことを繰り返すのではなく、常に挑戦し続けるクイーンの姿は、年代を問わず心に響くはずです。スーパースターほど、表には見えないところで計り知れない苦労をしていて、それを乗り越えてきているからこそ、彼らが作るものには説得力があり、感動を呼ぶのだということが実感できます。ティーンの皆さんなら洋楽に興味を持ち始める人も出てくると思うので、クイーンを知らなくてもこれを機に知って欲しいです。家族、友達の大切さを実感できるので、大切な人と一緒に観てください。 |