2014年5月24日より全国公開
ファントム・フィルム
公式サイト
![]() 物語は母親が急に病気になるところから始まりますが、何か家族に危機的な状況が突きつけられたときに、今まで無視してきた問題が芋づる式に出てくるのは、どんな家族でもあり得ることなのかも知れないなと思いました。特に大人になると親や兄弟のほかに、結婚して自分が作る家族と、2つの“家族”が存在し、本作では妻夫木聡が演じる長男が親と嫁の板挟みになっていてかなりかわいそうでした。女子としては相手が危機的な状況のときに追い討ちをかけるのではなく、支えてあげられる余裕を持った人になれたらと思いますが、現実にはそのときの自分の状況にも寄るのかも知れませんし、なかなかデリケートな問題だなと考えさせられました。 本作は母親の病気をきっかけに家族が再生していく物語ですが、一言では言い表せないような苦しさや痛み、勇気や希望が詰まっている作品です。私は後半で泣いたシーンがありましたが、きっと観るタイミングによって共感ポイントも変わる気がします。まずは今の感覚で本作を観て“家族”について考えてみてください。 |
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© 2013「ぼくたちの家族」製作委員会
2014.4.30 TEXT by Shamy