江戸時代が舞台となっている物語ですが、上戸彩が演じた春という女性が離婚して出戻ってきた女性というところに何となく現代っぽさを感じ親近感がわきました。離婚しているから親近感がわくという意味ではなく、離婚することで現代以上に嫌なレッテルを貼られる時代なのに、春が明るく元気な性格の女性であることが素敵で共感できました。高良健吾は意外にも今回が初の時代劇作品だったようですが、少々華奢な体つきは気になるものの、ちょんまげ姿も似合っていてかっこ良かったです。
高良健吾が演じる安信は包丁侍なのに料理が苦手で、料理が得意な春が2度目の嫁入りをするのですが、当然時代のせいでお互い顔も知らずに結婚します。夫に妻が料理を教えていく過程で2人の心が通っていくのかと思っていましたが、意外と昔の恋愛が絡んだり、歴史的な騒動に巻き込まれたり、思っていた以上の人間ドラマが展開したのがおもしろかったです。歴史ものでもかなり人間ドラマ寄りの作品なのでぜひ楽しく観てください。
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付き合いたてのカップルや初デートのカップルに向いた作品です。春と安信の場合はいきなり結婚させられてしまいますが、お互いのことを知らない男女が少しずつ心を開き相手を理解していく様子は自分たちの関係にも重ねることができると思いますよ。すでに結婚しているカップルは先輩目線で2人を温かく見守りましょう。もしあまり料理をしない相手なのであれば、包丁侍たちの作る豪華な料理を観てもらって料理に目覚めさせるのもありです(笑)。 |
小学生のキッズは江戸時代の男たちの包丁さばきを見てあんな風に料理を作ってみたいと思うかも知れませんが、包丁の使い方を授業で習うか大人に教えてもらうまでは我慢しましょう。ティーンは人間ドラマを中心に観て、この時代の縛りとそれぞれの登場人物たちの気持ちに共感してください。もし将来料理人を目指すなら、本作には現代の和食のルーツとなる料理がたくさん登場しているので、ぜひこの作品を観て勉強しておきましょう! |