立証できない殺人を犯すという設定にどんなカラクリが隠されているのかが、一番気になって観ましたが、そこは最初からサラッと明らかにされます。さらに不能犯ということで、犯人も罪に問われるはずはないとあっさりと姿を現し、本作のストーリーは、彼をどう逮捕し、退治できるかが軸になっています。でも、正直なところ、個人的にはその結末よりも、不能犯の手口に興味を引かれました。不能犯の手口を読み解くにあたり、人間の心理について語られるシーンがあるのですが、心理学に興味がある人は、よりストーリーに引き込まれると思います。松坂桃李も、相変わらずイケメンでありながら、超気味が悪い主人公を好演しています。観る人によって、いろいろな魅力が感じられる作品です。 |
ドキドキハラハラするストーリーなので、吊り橋効果が期待できます。多少、痛々しいシーンがあるのだけ覚悟しましょう。マインドコントロールがキーワードになっているので、観終わった後に気分転換したい人は、2人でおちゃらけたマインドコントロールゲームでもして盛り上がってください(それ、どんなゲームよ!・笑)。 |
小学校高学年以上なら、怖い物見たさでこれくらいの怖さがある作品のほうが興味を抱きそうな気がします。不能犯、宇相吹正のようなキャラクターに憧れを持つ人もいそうだし、友達と観に行ったら、「愚かだね、人間は」という決め台詞を口癖にする“不能犯ごっこ”が流行るかも知れませんね(笑)。 |