本作は、同名実話小説が原作で、乳ガンを患った母とその家族の物語が描かれていて、すべてが実話だと思うと余計に感動して泣けました。それと同時に食事の大切さも感じさせられたのが、ほかの病気をテーマにした作品とは一番違った点だと思います。「健康の基本は食生活から」ということで、本作では病気の母親のために玄米ごはんを食べたり、お味噌汁を鰹節から削って作るのですが、健康に過ごしている私達にも役立つ知識がたくさん詰まっていました。そんな健康な食生活を大切にするお母さんが、娘のためを思い、お味噌汁作りを教えるのですが、病気のこともなんとなくしかわからない4歳の子が、教えられるままにお味噌汁を作る姿にはとても切なくなりました。
母親役を演じたのは広末涼子で、娘役は本作がデビュー作となる赤松えみなが演じています。赤松えみなは、本当にその辺にいそうな普通の子どもで、素で演じているのか、演技をしているのかわからないくらい自然でした。その自然な演技が、はなちゃんの純粋さを表していたのがとても良かったです。
母と娘の関係、夫婦の絆、母親自身が病気である自分と向き合う姿にも同じ女性として共感できました。観終わった後も悲しいという気持ちより、清々しく爽やかな気持ちにさせてくれる作品です。ぜひご覧ください。
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カップル、夫婦でもぜひ観て欲しい作品です。本作に登場する夫は、最初はとても頼りないのですが、結婚するときの一大決心や、病気の妻のために一生懸命行動する姿はとてもカッコ良かったです。そういう意味では、どんなに頼りない男性でも、女性次第でいくらでも伸びるのかなと感じました(笑)。もちろん一緒に観る相手にそんなことを伝えてはいけませんが、本作を観ると今のお互いの関係を見直したり、夫婦や家族に対する意識を高めることができると思います。 |
キッズは4歳のはなちゃんと一緒に、家事の大切さを学んでください。普段、あまり家のお手伝いをしない人は、はなちゃんを見習い、家で何か手伝えることがないか家族に聞いてみましょう。きっと家族も喜んでくれると思いますよ。ティーンは大人目線を意識して観てください。はなちゃんに家事を教えるお母さんの気持ち、それを見守る周りの人達の気持ちを考えながら観ると、家族の温かさをより感じたり、健康であることのありがたみを感じることができると思います。また、本作では「健康の基本は食事」と紹介されていますが、ほかにも健康で居続ける方法がないか調べて実践しましょう。 |