2012年7月21日より全国順次公開
アルバトロス・フィルム
いかにも良い話なんだろうと予想は尽きますが、展開としては綺麗事で済ませていないところが余計に良いですね。トレヴァー少年があまりに純粋でかわいくて、大人の事情がいかにくだらないものかと思いました。先生の言葉に素直に行動し「無理だからこそやる価値がある」と一生懸命になるトレヴァー。そして、言葉だけで実行に移せないでいるシモネット先生にトレヴァーが逆に「難しいからやるんでしょ。無理だからやるんでしょ」というところが私の胸にもグサッと刺さりました。 他にも名台詞がたくさんありましたが、ペイ・フォワードの取材の対象者として出てくる黒人男性が「誰かに俺ができるかできないかを決められたくないんだ」というようなことを言うのですが、これもぐぐっときましたね。 世の中は誰も君に期待していない、でも何かに挑戦する、可能かどうかわからないからやる…いろいろな大事なテーマが詰まっていて、気持ちを奮い立たされた思いです。普通に観ても感動する映画ですが、観るべき時に観ると余計に感動しますね。元気や勇気を出したいとき、負けそうなときに何度でも観たい映画です。 |
2011.5.8 TEXT by Myson