ザック・スナイダー監督と言えば、筋肉隆々の男達が多数出演する『300<スリーハンドレッド>』ですが、本作のスーパーマンも筋肉隆々で、監督好みのキャラクターに仕上がっていました。これまで“スーパーマン”は何度も映像化されてきましたが、ザック・スナイダー監督と、『ダークナイト』シリーズで新しい“バットマン”を誕生させたクリストファー・ノーランが脚本・製作でタッグを組んだことにより、“スーパーマン”も新しく生まれ変わったという印象はありました。でも、やっぱり“スーパーマン”はあまりにもキャラクター・イメージが確立されているせいか、思ったほどの新鮮さはなかったのが正直なところです。とはいえ、スーパーマンの故郷である惑星クリプトンの先端技術からなる世界観はスケールとデザイン性を感じさせるもので、ストーリーも知られざる部分を描いていたのでその点は新鮮味もあり楽しめました。アクションももちろん見応えがありますが、人間同士のように技を駆使して戦うわけではないだけにやや単調になりがちなのであまりシーンが長いとちょっと飽きてしまうという印象はありました。とはいえ、映像のスケールとスピード感はすごいし、音楽はハンス・ジマーが手掛けていて、王道のハリウッド映画です。これは大きなスクリーンで観るべきです。 |
デートムービーに適したわかりやすいハリウッド超大作です。スーパーマンは誰でも知っているので誰でもそこそこ興味を示してくれそうだし、一方で知られざるストーリーを描いている点では新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。クラーク・ケントとロイス・レインのラブストーリーもあるのでロマンチックなシーンもありますが、気まずくなるような部分はないので安心して観てください。 |
<リクエスト1>ゾッド将軍さん:片思い
Q:シリアスな話が彼女に合うのか?
A:そこまでシリアスではないので気楽に観られますよ。アクションはとても迫力がありますが、超人同士の戦いなので、人間同士のように痛々しいシーンはほとんどありません。親子の絆や、愛郷心、ラブロマンスなど、誰でも共感しやすいストーリーなので安心して誘って下さい。 |
アメコミのヒーローの物語には、特別な力を持つこととそれに伴う責任やリスクを問うストーリーが多いですが、スーパーマンも同じです。故郷の惑星クリプトンと地球の運命を握るスーパーマンが自分の使命をどう理解し対処するのか。そして、本当の親と育ての親が彼に託した思いは何なのか?本作そのものはすごく迫力のあるアクション映画なので、エンターテインメントとして楽しめるのはもちろんですが、スーパーマンの物語自体が親子で語り甲斐のあるポイントを多く含んでいます。ぜひキッズからティーンまで親子で観て欲しい作品です。もちろんお友だち同士で観てもオーケーです。 |