2014年5月9日より全国公開
ファントム・フィルム
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本作は、カリーヌ・ロワトフェルドという女性のドキュメンタリー映画です。カリーヌはフランス版【VOGUE】誌の編集長を10年間務め、その辞任後59歳にして【CR Fashion Book】創刊に成功した超やり手のキャリアウーマンです。ファッションの世界の細かいことはわかりませんが、カリーヌが仕事中もそうでないときも常にアンテナを張っていて、そのインスピレーションを自分の仕事に反映させていくのがすごいなと思いました。でも何よりも「家族とプライベートが一番大切」と言い切ってしまえるところがまたカッコ良かったです。ほかにも「体と精神を健康に」ということで、バレエを習い開脚を披露している場面があるなど、ファッション誌を作る以外のところでもストイックな姿が観られこちらも掻き立てられるものがありました。またカリーヌが招待されるパーティーのゲストが超豪華で、ファッション業界の著名人、カール・ラガーフェルド、トム・フォードなどのほかに、キルスティン・ダンストやサラ・ジェシカ・パーカーなどハリウッド女優たちが登場するのも観ていて楽しかったです。ファッションに詳しい方だともっといろいろな視点から楽しめるのかと思いますが、ファッションに詳しくない方でも一人の女性の生き方という視点から十分楽しめます。ぜひ華やかな世界に浸りながら観てください。 |
ファッション好きのカップルはもちろん、仕事を頑張りたい女性が敢えて彼を誘って観に行くのも良いと思います。カリーヌはやり手のキャリアウーマンですが、一番に家族とプライベートを掲げているという点では、共働きや女性が働くことについて考える良い機会になると思います。ぜひ「女が働くのはちょっと…」なんていう男子に見せて、「家庭と仕事の両方を大切にして、両方に良い影響を与えあっている人もいるんだよ」と一言添えて考えてもらっても良いかも知れません(笑)。 |
キッズが共感できるタイプの作品ではありませんが、例え内容がよくわからなくてもランウェイを歩くモデルの姿や雑誌の撮影の様子を観て、キラキラした世界に憧れや夢を持つという意味で観るのはアリです。ティーンはただ華やかな世界だけを観るのではなく、カリーヌの考え方にも重点をおいて観ましょう。名言がたくさん登場するのでぜひお気に入りの一言を心に留めておいて、心の指針にするのも良いと思いますよ。将来のためにどういう志を持つべきなのかぜひ考えてみてください。 |
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2014.4.9 TEXT by Shamy