1作目がとても良かったので今作も楽しみでしたが、新たな展開を迎え、それぞれのキャラクターの物語がまだまだ続きそうな余韻を残す内容です。軌道に乗り始めたマリーゴールド・ホテルがビジネスを大きく展開していこうとするのですが、デヴ・パテルが演じるソニーのおっちょこちょいぶりにイライラソワソワしつつ、でも意外に良いとこ突いちゃってる点にやられた感もあり、“これぞインドのノリ”をソニーのおかげで楽しめます。ジュディ・デンチが演じるイヴリン、マギー・スミスが演じるミュリエル、ビル・ナイが演じるダグラスほか、何人もの老人たちの物語が流れるなかで、このソニーというキャラクターが目立ちすぎず埋もれることもなく軸となっていて、すごく良くできたバランスだなと思いました。これだけのベテラン俳優に囲まれていながら、デブ・パテルの実力を実感させられます。そして、今作ではリチャード・ギアが出演!ダンディなビル・ナイも素敵ですが、やっぱり老いてもイケメンのリチャード・ギアが登場するだけで、華やぎますね。ホテルのなかではまだまだ若い方ですが、やっぱり本作でもロマンチックなシーンを担当しています(笑)。
人生のゴールを何となく意識しながら、そして謙虚さもありながら、まだまだ恋をしているホテルのお客達。切ないシーンもありますが、いつまでもこういうロマンチックな人生を過ごせたら素敵だなと思いました。これはおじいちゃん、おばあちゃんがしおれていくだけの話じゃないですよ!マリーゴールドのように“咲く”ストーリーなので、若者もぜひ観てください。 |
ロマンチックだし、ハート・ウォーミングだし、穏やかな気分でデートを楽しめる作品です。キャラクターは老人がメインですが、1人は若きホテルオーナーだし、主となるテーマは世代を問わず共感できるものがあるので、どんな世代のカップルが観ても楽しめるはず。女性が好きなタイプの映画だとは思いますが、男性も女心を知る上で参考になる部分がありますよ。若いカップルは自分たちの将来を想像しながら、キャラクターたちと同世代のカップルは刺激を受けながら、観てください。 |
キッズもティーンも物語そのものは追っていけると思いますが、年老いたキャラクターたちの心情をリアルに想像するのは少々難しいかも知れません。また、エッチなシーンは無いにしても、大人の恋愛事情は、まだキッズは知らなくても良い気がします。せめて中学生になってから観るくらいが良いでしょう。ティーンの皆さんにとっても身近な話とは言えませんが、ホテルの若きオーナー、ソニーの視点で観ると感情移入しやすいと思います。自分のおじいちゃん、おばあちゃんって、本当はどんなことを考えて日々過ごしているのかなと想像しながら観るとおもしろいですよ。 |