2014年9月20日より全国公開
AMGエンタテインメント
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シリーズ第4弾となる本作は、40歳になった二郎が旅に出るという物語。今作は元ニートで現在は旅人と自称する二郎が、相棒の一郎を連れて幼馴染みに会いに鯨露島へ出かけます。そこで思わぬ事態に巻き込まれていくのですが、意外や意外、本作の二郎はなんだかカッコ良く見えるときがあります(笑)。ニート的人間性は持ちつつも、それにしがみついているわけではなく、でもそれを嫌悪しているわけでもなく、自分のペースで少しずつ前進してきた二郎が立ち止まって動けなくなった人間にかける言葉には、妙に説得力があります。それに上から偉そうに言うわけでもなく、同じ目線で話しかけてくるので、すんなり心に入ってくるような印象でした。誰にでも怖いものがあって、誰にでも急に今までになかった恐怖を感じて動けなくなることもある。そんなときに本作を観ると、「こんな風になってしまうのは自分だけじゃない。皆戦ってるんだ」と勇気をもらえるストーリーになっています。ワンちゃんが出ていてカワイイのはもちろんですが、思った以上にドラマ性の高い作品なので、ここまで人気が出たんでしょうね。いろいろな意味で癒し系で、笑えるところは笑えるので、ぜひ観て欲しい1作です。 |
男女関係なく共感できる内容だし、動物映画と言ってもコテコテの動物映画というのではなく、ワンちゃんがただそこにいるだけでカワイイという描写なので動物好きはもちろん、逆に動物映画が苦手という人にも観やすい作品です。もちろん際どいシーンもないので、デートで観るのもオススメです。シリーズ4作目ですが、本作から観ても全然オーケー。でも二郎と一郎のこれまでのストーリーが気になったら、お家デートの約束をして映画シリーズの前3作も観てみると良いでしょう。 |
かわいいワンちゃんが出てくるので、キッズも楽しめますが、動物がメインで活躍するというよりも、中年ニートのおじさんの奮闘劇がメインなので、ストーリーは大人向けです。でも、主人公の二郎のキャラクターはおもしろいので、ストーリーの深い部分がまだ理解できなくても、それなりに楽しめると思います。ティーンの皆さんは問題なくストーリーについていけるだろうし、テーマも理解できると思うので、二郎ほかあらゆる登場人物の心情を想像しながら観てください。 |
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2014.9.10 TEXT by Myson