シュワちゃん世代の大物アクション俳優の作品は、平均点はいく内容だけど、むちゃくちゃおもしろいというより安心型の内容が多い印象でした。10年ぶりの主演復帰作とは言え、実は今回もそうなんじゃないのか〜くらいに思ってました。でも、想像以上におもしろくてテンションが上がりましたよ!冒頭のシーンは不可解で不気味だし、前半は結構緊張感のあるシーンも多いのですが、途中から徐々に様子が変わってきます。「あれ?この映画、どういうノリ?」ということで、予想不能になりつつも、そのノリがおもしろくなってきて最後まで楽しめました!良い意味でノビノビと自由に楽しみながら、でも抑えるところをちゃんと抑えて作られてるなと感じました。緩急がとてもうまい脚本なんですよね。カーアクション、ガンアクション、肉弾戦と、あらゆるアクションだけでもバラエティに富んでいるのですが、観ている側の緊張が高まったところで、ちょっと一息つかせるような笑いが盛り込まれていたり、普段激しいアクションを観ない方でも観やすい内容だと思います。
あと、シュワちゃんがガンガン銃を撃ちまくる姿は年を取っても迫力があり様になっていてかっこいいのですが、今回良いなと思ったのは、とても人間味が増したキャラクターを演じていたこと。年を重ねていろいろと経験してきたからこそ出せる味が出ていて、アクション映画でありながら【脱・アクション俳優】と言えるくらい、シュワちゃんの俳優としての幅の広がりを感じさせる映画になっています。また本作はシュワちゃんだけがかっこいいのではなく、チームプレイでみんながかっこいいというのも共感ポイントでした。俳優としても粒ぞろいで、韓流ドラマなどでも活躍しているダニエル・へニー、『オープン・ユア・アイズ』に出演のスペインのトップ俳優エドゥアルド・ノリエガ、『ジャッカス』シリーズでお馴染みのジョニー・ノックスヴィル、ブラジル出身のイケメン俳優でお馴染みのロドリゴ・サントロなど、注目して欲しい俳優たちがたくさん出ています。そして、キム・ジウン監督のこれまでの代表作『箪笥』『グッド・バッド・ウィアード』『悪魔を見た』を思えば、このおもしろさも納得。迫力とユーモアと人情味のあるアクション・ドラマになっています。とにかく観てみないとこの映画のおもしろさはわからないので、ぜひ観てください! |
ドンパチが激しいシーンも多々あり、アクション映画に慣れていない人が観たら「うわっ!」と思うところもありますが、段々と慣れてきて、最後にはスカッとする爽快感のある楽しいアクション大作です。なので、デートで観ても全然オーケー。シュワちゃんは誰でも知っているので、取っつきやすいでしょうし、今までのシュワちゃんと変わっていないのか、劣っているのか、はたまたパワーアップしているのかという、そつのない会話もできるので、会って間もない人とのデートでも会話のネタにしやすいでしょう。アクション要素だけでなく、楽しい要素がある映画なので、どの世代のデートでも気楽に観られます。 |
楽しい映画なのですが、R-15指定なので残念ながら中学生以下は観られません。めまぐるしく話が展開するので、怖いシーンも思うほど後には引きませんが、大人でもビックリしてしまうシーンは多少あります。でも激しい中にユーモアがあり楽しい印象の映画だし、チームプレイも見どころなので、高校生以上なら、友達同士で観に行くのも良いでしょう。シュワちゃんが演じている保安官のレイは、自分の仕事に誇りを持ち、苦難から逃げずに、リーダーとして一番前に立って戦う人間なのですが、「レイは素敵だな」と思って、こういう大人になりたいと思ってくれたら嬉しいですね。 |
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