一度食べたらその味を忘れないという才能を持つ主人公が、腕をふるって活躍するストーリーなのかと思っていましたが、良い意味で予想と違っていて、謎解きを楽しめる内容でした。「愛のある料理、腕だけで勝負する料理、おいしいのはどっちだ?」という究極のテーマを掲げ掲げる本作。主人公が謎を解いていくうちにその答えにもたどり着くというストーリーには、とても暖かみがあり、ラストはウルッときました。料理を作るシーンもとても丁寧に作られていて、食べたくなる演出にも引き込まれます。そして、ストーリーに全然関係ありませんが、個人的にはフライパンを振る綾野剛の腕の筋肉にも目がいきました(笑)。二宮和也、西島秀俊らの演技はもちろん、そんな斜めな観方でも楽しんでください。 |
天才肌がゆえに料理人として苦悩する夫を支える妻の姿も共感ポイントで、カップルで観るのもオススメです。そういった部分でラブストーリーの要素は程よくありつつ、軸は料理人の生き様のお話なので、変に気まずくなることもないでしょう。観終わったら、美味しいものが食べたくなるので、デートにはもってこいの映画です。 |
キッズにとっては銃が出てくるシーンが少し衝撃的だと思いますが、小学校高学年くらいなら観ても良いのではないでしょうか。一人の天才料理人が作ったレシピを巡る謎には、人間愛、家族愛が込められていて、料理についての話だけに留まらない見どころがあります。ぜひ大切な人と観てください。 |