相手を誘惑して情報を得るスパイを、ジェニファー・ローレンスが体当たりで演じていて、キャラクターにすごく迫力を感じました。脱ぎっぷりも良いですが、男を挑発、誘惑するシーンは、色気と毒気が両方あってゾクゾクします。物静かに見える主人公ドミニカが突如キレて、秘めた狂気を見せる場面も気迫たっぷり。ジェニファー・ローレンスが演じたドミニカはロシア人という設定でしたが、そこも違和感はありませんでした。というわけで、とにかくジェニファー・ローレンスがスゴイというのが一つ。
アメリカのスタンスで描かれているので、少々アメリカ至上主義を感じさせる部分もありますが、原作者のジェイソン・マシューズは元CIAということでリアリティは充分。あと、世界的に有名なバレエダンサーのセルゲイ・ポルーニンが、バレエダンサーとして出演している点も、彼を知る人なら嬉しいポイントです。ほかイイ男としては、物語の要となるキャラクターを演じたジョエル・エガートンや、不気味だけどカッコ良いマティアス・スーナールツもぜひチェックしてみてください。緊迫感がスゴいので、良い意味で疲れますが、最後のどんでん返しが爽快なので、充実感が味わえると思います。
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ハニートラップで情報を得る女スパイが主人公なので、エロチックなシーンや、際どい描写が多く、デートで観るのはちょっと気まずそうです。初デートや、交際ほやほやで、相手の好みや、エロやバイオレンス描写への許容範囲がわからない場合は避けたほうが良さそうです。観終わった後に話したくなる内容なので、仲の良い友達と行くのをオススメします。 |
R-15なので、16歳以上になってから観てください。とはいえ、高校生にとってもちょっと刺激が強いのではと思います。エロチックな描写が過激ということもありますが、スパイ映画は拷問が付きものなので、残酷なシーンに免疫がない人は覚悟してください。でも、苦境のなかで、知恵を絞り、相手より何手も先を読む主人公の大どんでん返しは爽快で、その辺りはお手本になる部分もあるかも知れません。 |