2014年6月14日より全国公開/R-15
日活
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![]() そして、何と言ってもすごかったのが主演の二人。まず花を演じた二階堂ふみは、映画化が不可能と言われてきた一因ともされる流氷のシーンで実際に水のなかに入って撮影したそうで、本当に死んじゃうんじゃないかと思うシーンで、それをやってのけるとはすごい女優魂の持主だと改めて思いました。さらに、育ての親である淳悟との複雑な関係をあんなに見事に演じるとは彼女の演技力には今回も圧倒されました。娘としての顔、女としての顔…、観ているこっちまで怖いと思ってしまう演技でした。淳悟を演じた浅野忠信も負けていません。最近はハリウッド大作での活躍が目立ち、それはそれで喜ばしいことですが、個人的にはこういう役をやっている浅野忠信の方が好きです。何だか『幻の光』や『スワロウテイル』に出ていた頃の浅野忠信を思い出しました。今作では、震災で家族を失い一人ぼっちになった花という少女を引き取り育てていくことで自分も孤独から抜け出そうともがく淳悟を演じていますが、“彼のなかにある矛盾”をとてもリアルに演じています。それがとても象徴的に表れているのが、レストランでのシーン。花の行動に対する、いろいろな感情が入り混じったあの表情が絶妙過ぎます。セクシーさと危うさを持つ淳悟というキャラクターは浅野忠信でなければ誰がやったのか想像がつかないほどハマり役でした。ぜひ今後もたまにはこういう役をやって欲しいと思います。ということで、とにかくいろいろな面で必見の映画です! |
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2014.4.15 TEXT by Myson