TOP > 部活コーナーTOP > 通常部活リポート一覧 > HERE
『桜、ふたたびの加奈子』
2013年11月20日リリース
(レンタル同時)
2013年11月16日実施
TSトーキョー社内にて
鑑賞会&座談会
公式サイト 作品詳細
映画批評&デート向き映画判定
原作者、新津きよみさんインタビュー
ツイート
※一部、ネタバレする箇所があります。
マイソン:では感想をお願いします。
INさん:始まる前に佐村河内守さんという有名な方が音楽を担当されているというお話を聞きましたが、音楽とともにストーリーが流れていく感じが効果的で良かったです。音楽が生きている映画だと思いました。
OKさん:音楽によって厳かな雰囲気が出ていて良かったですよね。広末涼子が演じた容子のように子どもを亡くした方は実際にもいますし、この作品がどういう終わり方をするのかずっと気になって集中して観ました。
TNさん:私は途中で出てくる川が物語の区切りになっているように思えました。四季がわかるように桜が流れていたり、夏の葉っぱが流れていたりして、それから川が二手にわかれているところにも何か意味があるのかなと思いました。
一同:確かに意味がありそう!!
マイソン:観る前に期待していたところや興味があったのはどんなところですか?
IKさん:私は『いま、会いにゆきます』みたいなファンタジー系の作品かと思っていました。でもミステリーと聞いて、その辺りのギャップが気になっていました。
GTさん:私は広末涼子の芝居に一番期待していました。実際に観たらハラハラさせられっぱなしでさすがでしたね。
マイソン:いろいろなタイプのお母さんが出てきましたが、それぞれ共感した部分や自分とは違うなと思うところはありましたか?
OKさん:私は息子がいますが、もし容子のように自分の子を亡くしていたら私はどうだったのかなと考えてしまいました。容子のシーンはつい自分に置き換えてしまい心が痛くなって最後の方では泣いてしまいました。
IKさん:いろいろなお母さんが登場しましたが、それぞれの年代や置かれている立場で違うんだなと思いました。ここで描かれているような子育てに悩むお母さんたちが抱える問題は現実にあると聞きますし、そういう大変なところを乗り越えて母になるんだと改めて思いました。
TKさん:私は福田麻由子が演じた女の子と容子の関わり合いが良かったと思います。人と関わっていくことでこんなにも変われるんだなと思いました。あとは終盤、別のお母さんが普通なら慌てそうな状況をすごく落ち着いた対応をしていたのがすごいなと思いました。
マイソン:確かにそうでしたね。稲垣吾郎が演じた旦那さんはどうでしたか?
IKさん:普通、映画のなかだと理想的な旦那さんが描かれることが多いけど、実際は稲垣吾郎が演じた信樹のような方が普通なのかも知れないですね。
OKさん:何でも他人事のようにしてしまって、最後は奥さんに任せる男性って結構いますよね。でも全体を通して旦那さんの成長を見ることができたのは良かったと思います(笑)。
マイソン:原作者さんにインタビューしたときに、「自分の体から産み落とした母親と、外で待っていて“生まれましたよ”と言われる父親とでは、どこかに違いがあるのかも知れないというのを考えながら書いた」と聞きました。そういうところがこの映画にもよく表れていましたよね。
マイソン:皆さんは生まれ変わりを信じますか?
< 信じる=3、信じない=1 >
OKさん:信じるというより信じたいという感じですね。世の中に不思議なことはあるので、この作品を観てもあまり違和感は感じませんでした。
IKさん:私も信じます。私の父が生まれ変わりを信じているタイプなので、小さい頃からそういう話を聞いて育ちました。父から「生まれ変わるときは前世での繋がりが深い人の近くに生まれるんだよ」と聞いたことがあったので、この作品を観終わっていろいろなことを想像しました。
TKさん:生まれ変わりは私も信じています。次の世代に本当に求められている人は早く亡くなるという話を聞いたことがあったので、容子たちの娘も次の世代に求められているからこそ早く亡くなってしまったのかなと思いました。
マイソン:なるほど〜。子どもが亡くなると「なんてことだ!」って思いますが、それを聞くとちょっと救われたような気持ちになりますね。
GTさん:私は生まれ変わりを信じないというより、今まで気にかけたことがありませんでした。でも今日この映画を観たのでこれからは気に留めるようになると思います。
マイソン:テレビとかで特集はやっていますけど、普段なかなかこういう不思議な体験をすることはないですもんね。
GTさん:テレビの特集とかよりもこういう映画の方がリアルな感じがして良かったと思います!
一同:うんうん!
マイソン:女性向けの作品にも思えますが、お母さんではない人や高校生くらいの若い人たちが観るとどうでしょうか?
IKさん:周りに若くして母になったという知人がいる方は多いと思うので、高校生以上ならこの作品を観てどこか共感できるところがあると思います。
マイソン:お母さんとして観たり、同じ女性として観ることもできそうですね。ミステリーとしてはどうですか?
OKさん:「どうなるんだろう?」とハラハラしながら最後まで観られるので幅広く楽しめると思います。
マイソン:カップルで観たらどうでしょうか?
GTさん:もしカップルで観たら男の人が結婚するのが嫌になってしまうんじゃないでしょうか。
一同:あははははは。
TKさん:本当にこうなったらどうしようって思うかも知れませんね(笑)。
IKさん:結婚や子どもとかを考えてしまうと男の人が共感できるのかわかりませんが、ちょっとした伏線がたくさんあるので最後まで観ると良かったねってなる気がします。
OKさん:やっぱり女性は命懸けで子どもを産みますし、子どもが生まれると旦那さんより子どもが中心になってしまいますよね(笑)。最近は立ち会い出産が結構ありますが、その出産を見て旦那さんが引いてしまって離婚ということもあるみたいですよ。
GTさん:そういうところで引いてしまうようじゃ確かに離婚にもなりますよね。
一同:あははははは!
マイソン:映画のなかでもそういう女性と男性との違いが出るシーンが結構ありましたよね。やっぱり女は強いですね(笑)!
ネタバレになってしまうので書けませんがこのあともしばらく本作について話し合いが続き「えー!もしかしてあれってこういうこと」「観ていたときは気づかなかったけどそういうこと!?」などなど女子でわいわい本作について語り尽くしました!一見静かで穏やかそうな作品ですが、娘の生まれ変わりを信じる妻を通して夫婦の素顔が浮き彫りにされた作品となっています。オカルト的な意味ではなく純粋に生まれ変わりを信じたくなりますし、女性なら共感できるところも多いと思います。ぜひ観てみてください!
2013年11月20日リリース(レンタル同時)
監督・脚本・編集:栗村実
原作:新津きよみ
出演:広末涼子 稲垣吾郎
音楽:佐村河内守
ポニーキャニオン
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
原作者、新津きよみさんインタビュー
幼い一人娘を交通事故で亡くした容子(広末涼子)と信樹(稲垣吾郎)。容子は自分が目を離したすきに加奈子が車にはねられたことで自分を責め、加奈子の初七日の日に自殺を図るが、あわやのところで一命をとりとめる。その時から容子は姿の見えない加奈子に話しかけたり、まるで娘が存在するかのように振る舞うようになり…。
※佐村河内守(さむらごうち まもる)
“現代のベートーベン”とも言われる聴力を失った作曲家。
交響曲第1番「HOROSHIMA」のCDは17万枚のセールスを記録。
本作では全篇の音楽を担当している。
©2013「桜、ふたたびの加奈子」製作委員会
今後もいろいろな部活を企画していきますので、よろしくお願いします!正式部員(女性限定)の方には、正式部員限定御招待の部活のお知らせや優先御招待などがありますので、ぜひご登録をお待ちしています。→正式部員新規登録はこちら
2013.11.16 event