2015年4月17日より全国公開
キノフィルムズ
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![]() 前半はかなり壮絶な物語が描かれているのですが、後半はアメリカに渡ってからの彼らの生活ぶりや、彼らとアメリカ人のカルチャー・ギャップがユーモラスに描かれていて、心が癒される部分も多々あります。ただ、やはり文化が全く違う彼らがアメリカの生活に慣れるのには大変な苦労があり、そんな彼らの姿や純粋な視点は資本主義で裕福になり過ぎた社会に慣れてしまった私たちにいろいろなことを気付かせてくれます。家族は一緒にいるべきで、助け合うべきだと、強い絆で結ばれている“ロストボーイズ”。この映画のタイトルにある“グッド・ライ=良い嘘”の意味は、私たちが日常で使うような軽いものではなく、彼らにとっては命を懸けて大事な人を守るための嘘です。綺麗な心の人間が嘘をつくときは、あんな風に人のために使うんだなと、心が洗われる思いと同時に、とても心が痛みました。あんなに大変な思いをしたのに、絶対に人から受けた優しさや恩を忘れない彼らの人間の大きさに本当に感動させられます。ちなみに本作で“ロストボーイズ”を演じている俳優陣は皆実際に難民、少年兵の経験があるというのも驚きです。必見の人間ドラマですよ! |
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