熟年夫婦の日常を描いたシンプルな内容ですが、こういう普通のストーリーこそ役者の実力がわかりますよね。主演のメリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズの演技力を実感しました。そして大好きなスティーヴ・カレルがカウンセラーとして登場しますが、本作では真面目な役でした。何かコミカルなことをやってくれるかなと期待しましたが、終始真面目な役も新鮮ですね。
主人公は結婚生活31年のベテラン夫婦。一見平和に見えるけれど、寝室は別々で夜の営みもここ数年なく、夫が女として自分に触れたのもだいぶ前という状況に妻は不満を持っています。まさに熟年離婚の危機を回避できるか否かというストーリーです。この2人の関係性がどういうものなのかが、説明的でなく日常の様子で伝わってくるのですが、描き方がとてもリアルでうまいなと思いました。愛がなくなったわけではないけれど、お互いの存在が日常と化してしまうとこうなってしまうんだなと実感させられましたが、同居人としてではなく夫婦として新たにやり直したいという妻の本気度が伝わってきてとても共感しました。毎年のプレゼントがアクセサリーではなくなり家電や日用品になる…というくだりは笑えるけど、自分のこととなると笑えないですね。
誰もが経験するかも知れない道なので、とても勉強になりました。男性の協力ももちろん必要ですが、こんな段階までになってしまう前に女性も日頃から気を付けられるところは気を付けたいですね。ぜひ、老若男女問わず、恋愛をしている人には参考にして欲しい作品です。
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カップルにとっては学ぶべき内容がぎっしり詰まったストーリーなので、ぜひデートで観て欲しいと思います。主人公と同じように長年連れ添っている夫婦や長年つきあっているカップルは、とても共感する点が多いと思いますが、つきあいたてのカップルも老若問わず、本作を参考にして、今から気を付けられることは気を付けて欲しいと思います。
濡れ場はありませんが、夫婦の性生活が重要なテーマになっているため、そういう話題は結構出てきます。でも話題が出るだけで気まずくなるようじゃ、この先が不安ですね。露骨に下品な印象はないので、本作からトライしてみましょう。 |
悪影響になるような映画ではないのですが、キッズにはちょっと大人過ぎる内容なので、オススメできません。「ねえ、お父さんとお母さんはどうなの?」みたいに質問されても困りますからね。ティーンは観ても理解できる内容ですが、どこにでもいそうな夫婦の姿を観て、思春期の中高生は自分の親などに当てはめて観てしまう人もいるかもしれません。そうなるとちょっと生々しいと感じてしまいそうで微妙です。作品としてはおもしろいので、大人になると不器用になっちゃうのかな〜なんて気楽に観てもらえればと思います。 |
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