TOMORROW パーマネントライフを探して

2012年、権威ある学術雑誌「ネイチャー」で、21人の科学者達が、今のライフスタイルが続けば人類は滅亡するという論文を発表。その衝撃的なニュースをきっかけに、女優で監督、そして母でもあるメラニー・ロランが、活動家でジャーナリストのシリル・ディオンと共に、未来のための解決策を探すというドキュメンタリー。『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』と同様なアプローチで、世界に目を向け、食の在り方、エネルギー、経済、政治、教育…、あらゆるテーマから解決策を探っていく内容。既に実践している人達を取材し、わかりやすく構成されているので、とても観やすいです。なかにはこれまでの常識を覆す方法も紹介されていて、とても興味深いのですが、そもそも今のやり方ではまずいというところから始まっているので、根本から考え方を変えなくてはいけないという例として、とても有効な情報だと思いました。日本でドキュメンタリー映画は以前より親しみやすくなったとはいえ、まだまだコアなジャンル。フランス本国では大ヒットした本作ですが、ジャンルの浸透度以外に、危機感の違いがあるのでしょうか？ぜひ、日本でも多くの人が観るべきだと思います。