2018年3月1日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
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人種差別問題に直接触れるような描写はありませんでしたが、黒人がアメリカで耐えてきた歴史を彷彿とさせる描写はあるので、観ようによっては社会派映画だと思います。ただ、黒人の明るいノリが活かされているので、それほど悲壮感はありません。根本的には、“アベンジャーズ”シリーズに添うテンションになっているので、シリーズを好きな人にはぜひ観て欲しいと思います。そして、何よりキャストが豪華で、チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ、アンジェラ・バセット、フォレスト・ウィテカーなど、黒人俳優オールスターぶりが半端ありません!特に個人的にテンションが上がったのは、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』ミショーン役でお馴染みのダナイ・グリラが、超強い親衛隊の隊長オコエとして、あらゆる武器を使った見事な戦闘シーンを見せてくれたこと。『ゲット・アウト』の主演が記憶に新しいダニエル・カルーヤも良い感じの怪しさを放っていて印象に残りました。さらに登場が嬉しかったのは、海外ドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』ランダル役のスターリング・K・ブラウンです。もう前半は「この人も出てる!あの人も出てる!」という興奮であっという間でした(笑)。その他、マーティン・フリーマンが演じるエヴェレット・ロスの活躍ぶりもカッコ良かったし、アンディ・サーキスがパフォーマンス・キャプチャーのシーザー(“猿の惑星”シリーズ)やゴラム(“ロード・オブ・ザ・リング”シリーズ)ではなく、人間として登場しているのも見ものです。 チャドウィック・ボーズマンが演じたティ・チャラより、マイケル・B・ジョーダンが演じたエリック・キルモンガーのほうが感情移入しやすくて美味しいキャラクターだなと思った点では、好みが分かれそうな気もしますが、“アベンジャーズ”シリーズに新しい風をもたらす作品だと思います。 |
エンタテインメント性は抜群だし、マーベル作品、“アベンジャーズ”シリーズのキャラクターの映画だと言えば、質の高さは伝わると思うので、初デートでも安心して観られます。ラブストーリーの要素はありますが、気まずくなるシーンはなく、適度にロマンチックです。最新鋭の技術が使われたガジェットがたくさん出てくる点では男性好みだし、すごく強い女戦士が大暴れする点では女子目線でも爽快感を味わえますよ。 |
真の姿を隠している神秘的で強い王国があり、その王が主人公という設定は、キッズやティーンの好みにも合うのではないでしょうか。そんなのが本当にあったら触ってみたいなと思えるガジェットがたくさん出てくるのですが、それを開発しているのはまだ若き王女という点でも、皆さんの世代の目線でワクワクすると思います。 |
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2018.2.21 TEXT by Myson