『アーティスト』でアカデミー主演男優賞を受賞し、世界的にも一気に知名度があがったジャン・デュジャルダン主演作。男ってどうしようもない生き物だねっていうストーリーをオムニバス形式で観られる本作は、下品でエロいシーンが露骨に思える部分もありますが、これがフランス的なのか、なぜか嫌な感じはなく、楽しく観られました。男がどうしようもない生き物というのも怒るを通り越して、愛おしく思えてしまうのは、俳優が魅力的だからでしょうか。主演のジャン・デュジャルダン、ジル・ルルーシュが、どんな役でもとても良い味を出していて良かったです。「ロリータ」というストーリーのジャン・デュジャルダンの格好だけは無理があるな〜と笑えましたけどね(笑)。そして、ギョーム・カネが登場するストーリー「ティボーの挿話」「浮気男 友の会」も好きです。イケメンの俳優たちがアホ丸出しの男を演じていて笑えます。さらにラストが突拍子もない括り方で大胆(笑)。男性もきっと楽しいだろうなと思える映画でしたが、女性にも勉強になる部分も多く、ダメ男に悩む女子にはぜひ観て欲しい映画です。
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デートで観るより女性同士で観る方が楽しいし、観た後にいろいろ語りたくなる話題が満載です。冗談が通じるカップル同士なら大丈夫だと思いますが、この映画で男の浮気三昧な姿を観て、隣りに座っている彼氏や旦那の過去のおイタについての怒りが込み上げてくるような状態なら行くのはやめましょう(笑)。それにそういう彼氏、旦那が観終わった後に「ほら、男ってこうなのよ」と開き直る可能性もあります。ダメ男の姿を笑える余裕が心にない場合は、デートでは行かず、なだめてくれる女子友だちを誘ってくださいね。 |