REVIEW
主演の安田章大にとって初の企画作品ともなる本作は、自閉スペクトラム症の兄、大貴(安田章大)と、妹の希(のん)の物語です。映画公式資料には、以下のような制作の経緯が書かれてあります。
本作の企画は、安田章大が山野海によるオリジナル脚本に強く心を動かされ、旧知の佐藤現プロデューサーに映画化を持ちかけたことから始まった。そこに企画意図に共鳴した小林聖太郎監督が加わり、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家の監修を受けながら、約2年をかけて脚本を練り上げた。安田自身も大貴という人物を理解するため、専門家のレクチャーを重ね、ASD の特性を持つ人々が通う教育機関を訪れて交流を持つなど、役に真摯に向き合った。(映画公式資料)

大貴はかつてグループホームにいたものの、現在は清掃の仕事に就き独り暮らしをしています。妹の希とは毎週水曜日に晩ご飯を一緒に食べます。でも、希が恋人の雅也(伊島空)からプロポーズをされ、今後の生活の変化を考え、それぞれに葛藤することになります。

本作には、自閉スペクトラム症について「わからない」「知らない」という状況がどういう問題を引き起こすのかを描いているシーンが複数出てきます。問題が起こった時にそばに理解者がいるのといないのとでは、大きく異なることも伝わってきます。

大貴も希もお互いを大切にするきょうだいだからこそ葛藤は続き、思いがすれ違う様子が切なく映ります。そんな2人が光を見出すには、当人達だけではなく周囲の理解や協力が重要となる状況も描かれています。

自閉スペクトラム症を含め、発達障害に関する情報は以前よりも耳にすることが多くなりました。一方で、正誤が不明な情報が一人歩きをしている状況もみられます。本作にはさまざまな立場のキャラクターが登場するので、自閉スペクトラム症について徐々に知っていく感覚で観られます。そして何より兄弟愛が響く人間ドラマです。ぜひ、いろいろな視点で観てみてください。
デート向き映画判定

希の結婚がストーリーの重要な要素の1つとして描かれています。なので、まさに結婚を視野に入れている方には身近なテーマといえます。結婚で自分達だけではなく、お互いの家族との関わりも出てきます。大貴、希、雅也の様子を観ると、ご自身の結婚観や家族観について振り返る機会にもなるのではないでしょうか。
キッズ&ティーン向き映画判定

本作にはとってもチャーミングな少女、安藤紗奈(河野咲良)が登場します。皆さんは紗奈に近い感覚かもしれません。子どもの視点から観た場合、大人達の様子はどう映るのでしょうか。友達と家族と一緒に観て、感想を話し合うのも有意義な経験になりそうです。

『平行と垂直』
2026年8月28日より全国公開
東映ビデオ
公式サイト
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©2026「平行と垂直」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2026年8月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。






























