REVIEW

恋を知らない僕たちは【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『恋を知らない僕たちは』大西流星/窪塚愛流/齊藤なぎさ/莉子/猪狩蒼弥/志田彩良

REVIEW

なんて清々しいストーリーなんでしょう!あまりに初々しくて、大人が観ると若返った気分になります(笑)。中学から高校にかけて、初恋を経験する6人の若者達のこじれた恋愛模様を描いた本作は、累計発行部数 120 万部を超える、水野美波による超人気少女コミック 「恋を知らない僕たちは」を原作としています。親友と同じ人を好きになったり、好きな人に気持ちを伝えられないでいたり、相手には付き合っている人がいるのに横取りしようとしたり、本作には、恋とは何かがまだわからず戸惑うキャラクター達の姿が眩しいほどにキラキラと映し出されています。

映画『恋を知らない僕たちは』大西流星/窪塚愛流/莉子

6人のキャラクターがどんな風にこじれるのかは、本編で観ていただくとして、大人目線で観ると、中高生の恋愛特有のこじれ具合が懐かしく感じます。私自身は本作で描かれているような複雑な恋愛関係は経験していませんが、私の周囲で振り返ると懐かしい風景に重なってみえる部分がありました。これぞ、10代の恋愛の特権と思えるシチュエーションが詰まっていて、2時間弱の上映時間で何度も疑似恋愛を楽しめます。恋愛中の方も、片思い中の方も、恋なんかしないと失意にいる方もそれぞれに勇気とパワーをもらえる作品です。

デート向き映画判定

映画『恋を知らない僕たちは』大西流星/齊藤なぎさ

中高生カップルなら、まさに自分達のことを観ているような感覚になると思います。だからこそ、どこに共感するかによって、2人の関係に影響を及ぼす可能性があります。自分の気持ちや相手の気持ちに確信が持てないままに交際中の場合は、一緒に観ると気持ちがズレた場合に、鑑賞後気まずくなるかもしれません。できれば、好きな相手が被ることはありえない親友と観るのが良いと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『恋を知らない僕たちは』大西流星/窪塚愛流

これから恋をするかもしれない方も、恋に興味がない方も、これから自分に起こり得る物語として観てみてはどうでしょうか。本作を観れば、今は恋愛に興味はなくても、いつどこで誰に対して恋心が芽生えるかわからないものだと知ることができると思います。恋愛関係だけではなく、友人関係について参考にするのも良いですよ。

映画『恋を知らない僕たちは』大西流星/窪塚愛流/齊藤なぎさ/莉子/猪狩蒼弥/志田彩良

『恋を知らない僕たちは』
2024年8月23日より全国公開
松竹
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2024「恋を知らない僕たちは」製作委員会 ©水野美波/集英社

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年8月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP