REVIEW
メンターとは、指導者、師匠のような存在を指します。でも、𠮷田恵輔監督作となると、字義通りのメンターの話なのかどうか、というより、そのまま描くはずはない、と勘ぐってしまう方もいるでしょう(笑)。私もその1人です。本作は、そんな方々の期待に応えてくれる1作となっています。

豪華キャストの名演も見どころです。まず、磯村勇斗が演じた益子龍之介が登場すると、「肩幅!」と驚きました(笑)。アーチェリーのオリンピック候補というキャラクターに合わせた肉体作りがバッチリなのは観てすぐにわかると同時に、一見感情の起伏に乏しいキャラクターを見事に演じています。上谷拓海を演じた末澤誠也の演技は本作で初めて観ました。灰汁の強いキャラクターは、彼の俳優としての魅力を引き出しています。そして、綾野剛は最初彼だとわからないくらい役になりきっています。3人とも緊迫感とユーモアが紙一重のシーンを絶妙な塩梅で演じています。

ストーリーは衝撃的な出来事から始まります。無邪気に花火を楽しんでいる2人の少年の姿が映し出された後、彼等の運命を大きく変えてしまう悲惨な出来事が起こります。そして、ここからどうやってメンターの話に繋がるのかなと思っていたら、意外な展開が出てきます。この数奇な状況が何とも意地悪で、序盤は胸騒ぎしか起こりません。

ただ、ストーリーはさらに予想外の方向へ向かっていきます。だから、観ていると「おやおやおや?これは笑っていいやつなの?」という戸惑いが出てくるはずです。そこから先は、ある意味で滑稽かつ裏返すとかなり残酷な展開が、ブラックユーモアを交えて描かれています。

クライマックスを迎えた後でも、ラストまで気を抜かないでください。本作のラストに対しては、驚き、恐れ、笑い等、さまざまな反応が出てきそうです。これぞまさに𠮷田監督作品!皆さんがどんな表情で映画館を後にするのか、とっても楽しみです(笑)。
デート向き映画判定

出てくる感想によって、お互いの相性をある程度占えそうな気がします。テーマが重いので真面目に観るスタンスになり得るとして、シーンによっては、映画は映画と割り切ってユーモアを受け容れるかどうかで反応が分かれそうです。何が正解というのはないものの、お互いの反応が違った場合に「そういう捉え方もあるよね」と受け容れられるか否かで、価値観が合うかどうかを何となく察知できるのではないでしょうか。
キッズ&ティーン向き映画判定

子どもの頃の龍之介と拓海のシーンから始まり、青年になってからの2人の複雑な関係性も描かれています。劇中で起こる出来事は特殊でありつつ、キャラクターの側面には皆さんが身近に感じられる面もあるので、等身大の感覚で観られるでしょう。皆さんの世代が結末にどう反応するのか、とても気になります(笑)。

『mentor』
2026年10月16日より全国公開
エイベックス・フィルムレーベルズ、スターサンズ
公式サイト
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© 2026「mentor」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2026年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

- イイ俳優セレクション/綾野剛
- イイ俳優セレクション/磯村勇斗
- イイ俳優セレクション/木南晴夏(後日UP)
- イイ俳優セレクション/黒沢あすか(後日UP)
- イイ俳優セレクション/末澤誠也(後日UP)





























