REVIEW

ラブ、ウェディング、リピート

  • follow us in feedly
  • RSS
Netflix映画『ラブ、ウェディング、リピート』サム・クラフリン/オリヴィア・マン

ある結婚式を舞台に、人生はあらゆる偶然からできているということを表したラブコメで、イギリス映画らしいノリが楽しめます。結婚式場の建物、庭、インテリアなどがとても美しく、花嫁の衣装も素敵で、結婚式というシチュエーションだけとっても、女子が観て楽しめる要素が詰まっています。主人公はサム・クラフリンが演じるジャック。彼は以前、妹から友人ディナを紹介されて、彼女に運命を感じていましたが、タイミングが悪く邪魔が入りうまくいかず。そこから3年後の妹の結婚式で2人は再会し、「果たして2人はどうなるのか?」というストーリーなのですが、結婚式の席順1つでこうなってたかも知れない、ああなってたかも知れないというパターンが描かれていきます。いろいろな登場人物が抱える問題や課題も出てくるので、それぞれの運命が絡み合う群像劇としてのおもしろさもあります。また、脇役の男性キャラクター達のクセが強くて、「こういう人いるな」とリアルに感じてイラッとしつつも(笑)、ラストは別の一面を見せてくれるので、ほんわかした気持ちで観終えることができますよ。

デート向き映画判定
Netflix映画『ラブ、ウェディング、リピート』フリーダ・ピント

カラッとしたラブコメで、ムーディなところもありますが、下ネタを連発するキャラクターもいます。気まずくなるほどかはわかりませんが、真面目過ぎる人にはそのジョークがどう影響するのかが読めません(苦笑)。なので、冗談が通じる相手ならなお気楽に楽しめるでしょう。恋愛はタイミングと言いますが、本当にそうなのか。はたまたタイミングが悪くても縁があればいつか一緒になれるのか、カップルにとっては興味深いテーマが描かれているので、2人の思いが一緒なら盛り上がるでしょうし、そうでなければ他の運命の人を頭に浮かべてしまうこともあり得ます。その辺りを念頭に入れて観てください。

キッズ&ティーン向き映画判定
Netflix映画『ラブ、ウェディング、リピート』

子どもでもストーリー自体はついていけると思いますが、恋に不器用な人達の物語なので、どちらかというと大人向けの印象です。ただ、人との関係を築く上でのヒントや、恋愛成就のヒントがいくつかあるので、年齢を問わず共感できるところもあります。また、恋愛や人間関係以外の小ネタ的なところで笑えるシーンがあるので、自由な視点で観るのが良いのではと思います。

Netflix映画『ラブ、ウェディング、リピート』サム・クラフリン/オリヴィア・マン/フリーダ・ピント/エレノア・トムリンソン/ジョエル・フライ/ティム・キー/アシュリング・ビー/ジャック・ファーシング/アラン・ムスタファ

『ラブ、ウェディング、リピート』
2020年4月10日よりNetflixにて配信
公式サイト

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP