REVIEW

さよならのつづき【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
Netflixドラマ『さよならのつづき』有村架純/坂口健太郎

REVIEW

とても切なくて、すごく複雑な心境になるストーリーでありながら、それぞれのキャラクターが優しさと深い愛に満ちているので、心地良く観られます。また、物語の舞台となる北海道とハワイの自然豊かな美しい風景がとても印象的で、その爽やかさに、心が洗われます。

Netflixドラマ『さよならのつづき』有村架純/生田斗真

物語は、さえ子(有村架純)と恋人の雄介(生田斗真)の微笑ましいシーンから始まります。このシーンが幸福感でいっぱいだからこそ、続く物語の切なさが引き立ちます。あらすじを読んでいる方なら、その後の展開が一部わかっているだけにいろいろ想像してドキドキしながら見守ることになるでしょう。一方、あらすじを知らずに観れば、さえ子と成瀬(坂口健太郎)はどういう関係で描かれるのかが気になると思います。

Netflixドラマ『さよならのつづき』坂口健太郎/中村ゆり

本作で描かれる人間関係は本当に複雑です。誰も悪くないからこそ、胸が痛くなります。また、この物語はどうやって終わるのか、最後の最後まで想像がつきません。そして、結末を観ると、この終わり方しかなかったかもしれないと納得します。さらに『さよならのつづき』というタイトルは、一つの関係だけでなく、別の関係にも当てはまるとわかります。

Netflixドラマ『さよならのつづき』有村架純/坂口健太郎
Netflixドラマ『さよならのつづき』坂口健太郎

本作ではコーヒーが重要なアイテムになっています。そして、コーヒーそのものが本作の魅力の一つといえるくらい、さまざまな場面で登場します。美味しいコーヒーを飲みながら観たくなるし、劇中に出てくるカフェに行ってみたくなります。また、さえ子のファッションも見どころです。美しい風景やシチュエーションに合わせたさまざまな衣装にもぜひ注目してください。

Netflixドラマ『さよならのつづき』有村架純/坂口健太郎

切ない展開のほうが多いながらも、周囲の人を大切にしながら前を向いて歩こうとするキャラクター達の姿に元気をもらえるはずです。エンディングテーマの米津玄師の歌も心に沁みます。女子が好きな要素が詰まっているドラマなので、ぜひ観てみてください。

Netflixドラマ『さよならのつづき』有村架純/坂口健太郎

『さよならのつづき』
2024年11月14日よりNetflixにて配信開始
公式サイト

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP