REVIEW
本作は、21歳の時にステージIVの大腸がんと宣告された遠藤和さんが遺した同名の手記が原作です。すぐにでも治療を始める必要があるなかで、女性として大きな選択をした主人公と家族の物語です。

遠藤和(川口春奈)は将一(高杉真宙)と出会い、幸せな日々を過ごすなか、突然激しい腹痛に襲われ、ステージIVの大腸がんであるといわれます。お互いを大切に思う2人がそれぞれの幸せを願うのは当然で、同時に一緒にいるべきか、別れるべきか、最初から大きな決断を迫られます。

タイトルからわかる通り、本作では子どもがキーパーソンとなっています。子どもを持つか、治療を優先するか、本当に難しい問題に若い2人と家族が葛藤します。将一や家族が、和の完治を願うのは当然です。ただ、治る見込みが少ない現実にも向き合わなければいけません。和には思う通りに生きて欲しいという気持ちももちろんあります。

また、本作は母になりたい本能とはどのようなものかを描いています。観ていると、言葉では説明できない神秘的なものも感じます。自分にとって“生きる”とは何か、どうしたら“生きている”実感を持てるか、改めて考えるきっかけになる作品です。
デート向き映画判定

パートナーが治ると信じてできることは何でもしてあげたい気持ち、少しでもそばにいて欲しいと願う気持ちで、すれ違う姿も描かれています。お互いを思ってそうなってしまっているからこそ、どうすれば良いか迷うところです。事情は違っても似たような状況を経験することは、どんなカップルにもあるので、何かしら感じるところがあるのではないでしょうか。
キッズ&ティーン向き映画判定

自分の命を削ることになるとしても、母になることを選ぶ和の姿は、皆さんの目にどう映るでしょうか。親子で一緒に観て、各々の感想を話すと、普段はいえない、聞けない気持ちを伝える機会にできるかもしれません。姉妹の関係も描かれているので、家族で観るのも良いでしょう。選択は人それぞれなので、正解はありません。ただ、本作のような作品を観ると、自ずと自分なりの死生観ができてくると思います。

『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』
2026年10月2日より全国公開
東映
公式サイト
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©遠藤和/小学館 ©2026「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2026年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。































