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ナイトボーン -夜哭-【レビュー】

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映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ

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いやー激しかったー!『ハッチング-孵化-』のハンナ・べルイホルム監督作で、お産、赤子が関わるホラー映画ということで、ある程度の過激さは予想していたものの、想像以上に生々しさがあり、観ているこちらまで身悶えてしまうシーンがありました。つまり、最高のホラーといえます。

主人公は、子どもを3人欲しいと意気込む新婚夫婦のサーガ(セイディ・ハーラ)とジョン(ルパート・グリント)です。2人は自然豊かな環境で子育てができそうな、のどかな暮らしを夢見て、サーガが育ったフィンランドの古い家にやってきます。

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ

ただこの家、古いだけではなくボロ過ぎて不気味過ぎるんです。だから、観客の皆さんは家を観るなり「ここに住むんかーい!」とツッコミを入れたくなるでしょう。さらに、家の周りに広がる森がいかにもヤバイ。普通なら引き返しますが、映画なので、そうはいきません(笑)。

そして、早速子どもができたやんと思って観ていたら、戦慄のお産シーンに圧倒されます。もう“真っ正面”から“いきなり”きます!ここからフルスロットルで、生々しく痛々しいシーンが続きますので、ホラーに免疫がない方は、ある程度の覚悟をしたほうが良さそうです。

映画『ナイトボーン -夜哭-』ルパート・グリント

トラウマになりそうなパンチの効いた描写が満載の本作は、それだけで圧倒される方もいそうでありつつ、大きく分けて二通りの楽しみ方ができそうです。まずは、強烈な映像体験を観たままに楽しむ方法です。そして、もう一つは、メタファーの解釈を楽しむ方法です。

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ

作品にはどぎついメタファーが効いている一方で、劇中では逆に、ある人物が本当に起こっていることを周囲に訴えかけているのに、ことごとくメタファーとして捉えられてしまうというジレンマが皮肉たっぷりに描かれています。こうしたところには、ホラー特有の秀逸なユーモアを感じます。

以下はあくまで私の解釈です。読む方によってはネタバレと感じる内容が含まれるため、観終わってからお読みいただくことを推奨します。

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ/ルパート・グリント

本作は子育てにおいて、心身ともにいかに母親が負担を抱えているか、いわれのない責めを受けているかを物語っています。一見、夫のジョンは子育てに積極的に参加しているようでありつつ、妻サーガのやることにいちいち横からごちゃごちゃと口を出してきて、観るからにウザいです(笑)。1人目の子どもということでわからないことだらけななか、サーガなりにアレコレと試しているにもかかわらず、周りは“一般的な枠”に当てはめようとしてきます。そうしたプレッシャーが余計にサーガを追い込みます。

映画『ナイトボーン -夜哭-』

サーガは子どもに対して一見望ましくない言動をとるものの、数々のシーンで根本的には子どもを大事に思っているとわかります。そして、徐々に子どもを理解していくことで絆を作っています。だから、後半でサーガは子どもに対して“独特な言葉がけ”をするようになり、ジョンはそのコミュニケーションには入れなくなっています。さらには、ジョンは家族というよりも生きていく上で利用されるだけの存在に…。こうした状況になっているご家庭は現実世界でも少なくないのではないでしょうか。

ポスタービジュアルには、サーガの強烈な表情が載せられています。本作を観れば、「そりゃ、そうなるわ」と納得がいくでしょう(笑)。本作は子育てを経験された方はもちろんのこと、これから子どもを持ちたいと思う方や、世のお父さんにこそ観て欲しい1作です。

デート向き映画判定

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ/ルパート・グリント

R-15のホラーなので、耐えられる方は限定されそうではありつつ、お産や子育てを経験された方々は特に、怖さを通り越して、共感できる部分があるのではないでしょうか。今子育て中の方は、映画を観ている場合ではないとは思いつつ、非協力的なパートナーに子育ての難しさを伝える手段にできそうです。鑑賞後は、自分なりの解釈を添えて、お灸をすえるとよいでしょう(苦笑)。デートの際の注意点としては、食前、食後の鑑賞は避けましょう。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ/ルパート・グリント

15歳になれば観られるとはいえ、一度観ると脳裏に焼き付く強烈なシーンが複数出てくるので、ある程度ホラーに免疫ができてから観るほうが良さそうです。また、女性は特にお産や授乳に極端なイメージがつく可能性があります。あくまで映画だと割り切って観られる耐性がついてから観ることをオススメします。

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ

『ナイトボーン -夜哭-』
2026年8月28日より全国公開
R-15+
NOROSHI、ギャガ
公式サイト

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TEXT by Myson

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